新型コロナウィルスの猛威で、依然として水商売の世界には、厳しい風が吹き荒れています。「シフト減らされた!」「店が休業したまんま……」「クビになった!」——そんなキャバ嬢たちの悲鳴がそこかしこで響きますが、キャバ嬢もがもらえる「持続化給付金」の存在をご存じでしょうか?

「持続化給付金」ってなに?

新型コロナウィルスの猛威で、閉店を決めたキャバクラはあとを絶ちません。キャバ嬢たちの収入も大きくダウン! 昼職と兼業のキャバ嬢であればまだ余裕がありますが、夜1本で稼いできた嬢、とくに貯金をしてこなかった嬢たちが、生活苦に喘いでいます。

そんなキャバ嬢に朗報! 政府主導の「持続化給付金」に申請すれば、まとまったお金がもらえるチャンス♪

「持続化給付金」というのは、ニュースでもしばしば取りあげられていますが、新型コロナウィルスの影響で収入ダウンを強いられた人に対して、政府がお金を支給してくれる制度。

キャバ嬢やクラブホステス、ホストやボーイも、「コロナのせいで収入が減った」という証明があれば申請することができます♡ 気になる支給額は、なんと最大で100万円という気前の良さ! 

キャバ嬢であれば誰でもOK?

対象となる人を具体的に見てみると、「2020年1月~12月までのいずれかの月間売り上げが、2019年1月~12月までの同じ月の売り上げに対して、50パーセント以上減ってしまった人」。

ただし、これは「2019年度時点でその仕事をしていた人」であることが条件なので、2020年からキャバ嬢としてデビューした人は、残念ながら対象外。「2019年度からキャバ嬢を始めた」「2019年度に店を変えちゃったんだけど……」という人はOKです。

「店を変えた」ということに関していえば、キャバ嬢の多くは「個人事業主」として、つまり特定の会社やお店に属していない「フリーランス」という立場で働いています。

そのため、2019年度中にお店を変えたとしても、「フリーランスのキャバ嬢」として仕事をずっと続けていたわけですから、この持続化給付金の対象者となりえるのですね。

ちなみに、なかにはお店と「雇用契約」を結び、「そのお店の従業員」として勤務しているキャバ嬢もいますが、雇用契約を結ぶ嬢は少ないという実情があります。理由は、お店が「従業員」という扱いでキャバ嬢を雇うと、「社会保険(=雇用保険や厚生年金)」にかかる費用を支払う必要が生じ、店として大きな出費となってしまうから。

みなさまも、自分の雇用形態をあらためてチェックしてみてください!

申請方法は簡単。政府による「持続化給付金」HPにアクセスして、オンライン上で必要事項を記入して送信すれば、それで完了!

「持続化給付金」HPはコチラ♪

申請後は2週間ていどで「給付通知書(=支給する金額のお知らせ)」が発送され、それから指定した口座に振り込まれるので、なかなかスピーディですね。やって損はなし!のお得制度です♡

申請するには、確定申告がマスト

しかし、いざ申請すべくHPにアクセスしてみて、まず立ちはだかる壁が「2019年度の確定申告書類を提出せよ」というもの。

「確定申告なんて難しいことやるはずないじゃん!」「ていうか、確定申告ってなんなの?」……と、この第一関門で給付金申請を泣く泣くあきらめるキャバ嬢も多数。

「確定申告」というのは、フリーランスで働く人が、税金をきちんと払うために、年に一度、自分の所得(=年度ごとの収入)を税務署に知らせること。私たちは、働いて稼いだ額の何割かを「所得税」として国に納めることが義務付けられています。

会社員であれば、給料から「所得税」分の額が自動的に差し引かれますが、キャバ嬢のようにフリーランスで働く人は、自分で「このくらい稼ぎました!」ということを申告し、その金額によって決められた所得税額を、自分で納付しなければなりません。

「確定申告をしない=所得税を支払わない」というのは、「脱税」という罪になってしまうので要注意! とはいえ、脱税してもすぐにバレるとはかぎらず、キャバ嬢のなかには確定申告をしていない人も多いのです。

しかし、この持続化給付金を得るためには、2019年度に確定申告していることが絶対条件! 確定申告のために提出した書類には、その年の所得が記載されているので、国はその情報をもとに、持続化給付金の対象となるか、どのくらいの金額が妥当かを厳しく審査するわけですね。

確定申告もちゃちゃっと済ませて、
給付金を申請しよう!

とはいえ、確定申告をしていないからといって、あきらめることはありません。いまからでも2019年度分の確定申告を行なえば、持続化給付金の支給対象になれるのです。

「確定申告なんて難しそう……」「これまで払っていなかったぶんの所得税を払うなんて嫌!」と考えるかもしれませんが、確定申告というのはそんなに難しい作業ではありません。キャバ嬢の仕事のために支払ったもの、たとえばドレス代やヘアメイク代などのレシートを持って税務署に行けば、担当者が書類の書きかたを教えてくれるので、安心してください♪

それでも「面倒くさい」というあなたには、確定申告と持続化給付金申請をセットで引き受けてくれる業者もあります☆ もちろん、頼むにはお金を払わなければなりませんが、支給された給付金から支払えば良いのです。ぜひぜひネットで検索してみてくださいね♪

ちなみに、キャバ嬢が確定申告を行なうにあたっては、「所得税や住民税が安くなる」「払いすぎた税金が返ってくる」などなど、メリットもたくさん! この問題については、いずれコラムにてくわしくご紹介させていただきますので、乞うご期待ください♡