
高収入が魅力のキャバクラ嬢というお仕事ですが、恐るべきが罰金の存在!
キャバクラでは、なんらかのタブーを犯したキャバ嬢には、ペナルティとして時給を減給される、具体的な金額を請求されるなどのかたちで罰金を要求します。
罰金は毎月の給料から自動的に天引きされるので、逃れることはできません……。
罰金を支払って思わぬ収入減という事態に陥らないためにも、どんなことに対して罰金が発生するのか、そのルールをしっかり確認しておきましょう!
罰金の種類は?
①遅刻

キャバ嬢の勤務時間は、タイムカードでしっかり管理されています。
出勤したらまずタイムカードを入れ、退店時にもタイムカードを入れ……決められたシフトから出勤時間が1分でも遅れると」「遅刻」としてカウントされます。
罰金額は、お店にもよりますが、10分で1000〜2000円、30分で5000円が相場。
なかには、「遅刻して9時以降出勤なら7000円」など、出勤する時間によって罰金額をアップする店舗もあります。
とはいえ、子どもがいたり、昼間の仕事とWワークをしているキャバ嬢であれば、やむをえない事情で入店時間が遅れてしまうなんてことも起こりますよね……。
事前にお店に遅刻の連絡をしても、結局罰金は発生しますが、働く人としての礼儀として、「遅刻しそう!」とわかった時点でお店に連絡しましょう!
キャバ嬢のなかには、遅刻の事情を連絡しない女の子も少なくありません。
しかし、時間にルーズなキャバ嬢は、お店のみならずお客さんにも迷惑をかけてしまいます。
仕方のない事情で遅刻することもあるかもしれませんが、基本的には遅刻をしないように心がけ、遅刻するときにはお店にちゃんと連絡するようにしましょう!
②欠勤

遅刻と同様、欠勤にも罰金が課されます!
事前に連絡を入れる「当日欠勤」の場合と「無断欠勤」の場合とで、ペナルティ金額は変わります。
当日欠勤であれば日給の半分、無断欠勤であれば日給1〜2日分という、大きなペナルティが発生!
当日欠勤した場合、欠勤の連絡を何時に入れるかによっても支払うお金は変わり、ほとんどのお店では15時を基準としているようです。
とくに、集客が見込める週末やイベント開催日に欠勤すると、週末は当日欠勤でも日給分の罰金を課すお店も!
「休みすぎて罰金額が給料額を上回っちゃった……」という悲痛なケースも多く、休むのはとにかくNGです!
③風紀違反

黒服などのスタッフとキャストが恋愛することを「風紀」と呼びますが、これはキャバクラ業界だけではなく、ナイトワーク業界共通のご法度!
キャバ嬢の仕事はお客さんに疑似恋愛の時間を過ごさせることですから、その夢を壊すような行為として厳しく禁止されています。
風紀の罰金金額は100万円〜200万円と幅広いですが、遅刻や無断欠勤とはケタ違いの高額な罰金を支払わなければなりません!
ボーイとキャストの両方とも罰金を支払うパターンと、ボーイだけが罰金を支払うパターンがあります。
後者の場合でも、恋人としてキャスト側が内々にいくらか負担する場合が多く、愛し合うふたりにとっては非常に大きな痛手となります。
④ノルマ未達成

キャバ嬢には、さまざまなノルマが設定されます。
たとえば、同伴ノルマや指名ノルマ、イベントノルマ、出勤日数ノルマ、売り上げノルマなどなど……。
達成できなかった回数に対して、1回につき2000円〜5000円が目安です。
罰金システムは違法?

実は、このようなキャバ嬢への罰金制度は法律的に無効だとする見解もあり、近年問題となっています。
たとえば、先述の風紀違反の罰金に関して、2020年には大阪のキャバクラ店をめぐって訴訟が起こりました。
このお店に勤めていたキャバ嬢とボーイさんが交際していることが発覚し、お店は2人に対して140万円の違約金(罰金)支払いを命令。
2人が訴訟を起こし、裁判所が「雇用契約上、支払う必要はない」として、罰金取り消しの判決を下しました!
お店側は「2人で出歩いているのを客に見られて売り上げが減った」と主張しましたが、裁判官は「就業規則で従業員との交際を禁じていても、交際は本人の自由意思が尊重される」として聞き入れなかったようです。
同様に、遅刻や欠勤に対する罰金についても、労働基準法上で「労働者から法外な額の損害賠償金を徴収してはいけない」と定められています。
とはいえ、裁判のような大きなトラブルになると、そのお店やエリアの水商売で働くことは難しいですし、せっかく築いたお客さんやお店関係者、同業者との関係性も、すべて断ち切らなくてはなりません……。
おとなしく罰金を支払うか、訴訟を起こして「罰金は法律違反だから払わない!」と主張するか、失うものを天秤にかけてしっかり考えることをオススメします。
まとめ

上述のとおり、罰金というのは、法的には絶対に支払わなければならないものではないのです。
訴訟を起こせば支払わなくても済む可能性がありますが、裁判には相当な弁護士費用や精神的なストレスがかかります……。
キャバ嬢からすれば、罰金システムは不当だと思われるかもしれませんが、これはお店側の「ちゃんと働いてほしい」という気持ちの現れ。
キャバクラというのは売上がすべての厳しい世界ですから、キャバ嬢1人ひとりが高い意識をもって仕事に臨むことが不可欠なのです!
遅刻や欠勤をしないというのは、普通の会社に勤めていれば当たり前の常識ですし、ノルマについては個々のキャストの実績に基づいて設定されるので、決して無理な要求はされません。
「罰金を支払う羽目にならないように頑張ろう!」という考え方で、罰金をうまくモチベーションにして真面目に働くことが大事!
そうすれば、キャバ嬢としてどんどん成長できるはずですよ♪