
キャバ嬢にとって、指名してくれるお客さまはだれでも神さま! とはいえ、どんな話題を振ってもだんまりが続いて、どうにも話が盛りあがらない……。そんな経験、ありませんか?
これがフリーのお客さまだと、さらにツライ! せっかくの指名のチャンスを逃したくないけれど、どう接客すればいいのかわからないし、とにかくやりづらいっ!——みなさまのこんな悲鳴を解決すべく、キャバ嬢直伝の「無口くん」対応神テクを集めちゃいました♡
まずは、3タイプの「無口くん」を見極めよ!
ひとくちに「無口くん」と言っても、口数の少ない理由はさまざま。ざっと分別すると、次の3つのタイプがあります。 それぞれのタイプに合わせた接客テクを覚えましょう。ひとくちに「無口くん」と言っても、口数の少ない理由はさまざま。ざっと分別すると、次の3つのタイプがあります。
①美しき嬢を前に、緊張しまくり!
——恥ずかしがり屋の「無口くん」
20〜40代の「無口くん」に多いのが、このタイプ。キャバクラに行き慣れておらず、そもそもプライベートで女の子と話す機会も少なく、ましてやキャバ嬢のようなキレイな女の子を前にして、なにを話せばいいのか、どう返事をすればいいのかわからない……。口数が少ないのは、そんな葛藤の表れなのです。
この「無口くん」対応としては、まずは「キャバクラ」という場に慣れてもらうことをめざしましょう! 時間がかかるかもしれませんが、焦らず気長に構えることが重要です。
会話が続かなくてしんどいときは、とにかくいろいろな話題を投げかけてみてください♪ 「無口くん」に刺さる話題がいつか見つかるはず! 同時に、彼が相槌だけで済むような、とりとめのない話をつらつらと続けるのもひとつの手。「無口くん」にとって、「自分が無理してしゃべらなくても、居心地の良い空間」をつくってあげましょう。
「ある種の鳥の雛は、生まれて最初に見る鳥を自分の母だと認識して慕う習性がある」という有名な説がありますが、この恥ずかしがり屋の「無口くん」にも似たようなことがいえます。「キャバクラは怖くない」「キャバ嬢はあなたに優しい」というイメージをしっかり植え付けることができたら、彼はあなたの虜!
慣れない世界、緊張して小さくなっていたキャバクラで初めて出会った、口下手な自分に対して優しくしてくれたキャストは、彼の「特別な存在」になること間違いなし!
そこで、会話が続かなくても、同時に、彼のペースにあわせてのんびり、ゆっくり会話を続けることが重要です。恥ずかしがり屋の「無口くん」は、グイグイ来るキャバ嬢は苦手。たとえ彼が話しはじめても、食いつきすぎず、「優しく聞く姿勢」をキープしてください。「こんなおれの話でも、ちゃんと聞いてくれるんだ」と思わせるような、母親的な姿勢が指名ゲットのカギです☆
②付き合いでしかたなく……
——素っ気ない「無口くん」
「会話が続かない」という相手から、「冷たさ」をすこしでも感じとったなら、それはしかたない事情でキャバクラを訪れた「無口くん」の可能性アリ! 団体客のなかには必ずいるタイプとも言えます。
この種の「無口くん」は、キャバ嬢がなにを話しても、ウザがる傾向にあります。盛りあげようと頑張って会話しても、かえって逆効果。かといって当たり障りのない話題を投げかけても、軽蔑すら感じさせる冷たい相槌がかえってきて……。鉄のメンタルを必要とする相手です。
この「無口くん」の心を掴むのは、至難の技! 攻略法としては、団体客であれば、彼の上司や接待相手を会話に巻き込むのが有効です。来たくもないキャバクラに来たのも、おそらく「上」の命令。
彼は「上」には逆らえない状況だということに着目し、一対一で向き合うのではなく、団体のほかのメンバーを巻き込んでみましょう♪
いやいやキャバクラに来た「無口くん」が、キャバ嬢のトークで心を軟化させる可能性はごくわずか。であれば、頭を切り替えて、「無口くん」を含めたその場全体を盛り上げることに注力し、売り上げを上げる努力をするのが吉です☆
③口数の少なさは生まれつき!
——生来の「無口くん」
お客さまというのは、キレイな女の子との時間を過ごすためにわざわざ大金を払って来店するわけですから、さぞかし女の子と話したいはず——そう考えるキャバ嬢は多いのですが、そもそも、ここが落とし穴!
キャバクラを訪れるお客さまは、意外にも、無口な人がけっこう多いものなのです。とくに年配の男性であれば、「日本人らしさ」というのでしょうか、寡黙なかたが多いもの。せっかくキャバクラにおいてもひたすら受け身で、キャバ嬢が場を盛りあげようと、さまざまな話題を振ってみても、「そうですね」「うん」「そうなんだ」……こんな相槌のオンパレード。
しかし、お客さまのだれもが、「キャバ嬢とワイワイ盛りあがりたい!」「おれの話を聞いてほしい!」という欲求を抱いているわけではありません。会話が続かないことに気まずさを覚えるかもしれませんが、そんな「無口くん」は、「会話のない状態」が彼にとっては自然なのです。そのことをよくよく覚えておきましょう。
このタイプの「無口くん」対応策としては、あなた自身が「会話のない状態」に慣れることが重要。とりあえず会話を盛りあげたいというのがキャバ嬢の性分ですが、言葉を交わさず、ただ黙ってお酒を一緒に飲むだけでよし!
「会話がなくて気まずい」と感じるのは、あくまでキャバ嬢サイドの主観。「会話するのがしんどい」という主観もまた存在するのです。
それぞれのお客さまにあわせて「最上の時間」を提供するのが一流のキャバ嬢! であれば、「会話したくない」というお客さまには、プロとして極上の「静かに心地よく流れる時間」をサービスしてください♡
たとえば、疲れている「無口くん」の肩を優しく揉んであげたり、とりとめのない話を続けてあげたり……。この種の「無口くん」は、自分から話すのは苦手ですが、「人の話を聞くのが好き」ということも多いのです。そんなお客さまには、とりあえず自分の話をしてみてようすを見るのもひとつの手!
ご好評いただいておりますシリーズ「『困る客』への神接客テク」、今回は「無口くん」の対処方法をご紹介しました。過去連載記事とあわせて、今後もどうぞご期待くださいませ♡