
「キャバ嬢をやってみたい!」と思っても、初心者にはなかなかハードルが高いもの。
「10代でも大丈夫?」「水商売の世界って怖そう……」「憧れの歌舞伎町、初心者には無理?」……
今回のガルマネ編集部では、歌舞伎町キャバ嬢の「リアル」を明かすべく、高校を卒業してすぐに歌舞伎町デビューしたルイさん(仮名)にお話をうかがいました!
ほぼ初心者状態で上京し、歌舞伎町キャバ嬢に!
――ルイさんは現在30歳。18歳でキャバ嬢デビューしたとうかがいましたが……
ルイ(以下省略):私が最初に勤めたキャバクラは、埼玉の大宮のお店でした。高校を卒業して「働かなきゃ」と思って、地元でキャバ嬢を始めたんです。
大宮のお店はゆるい雰囲気で、そんなに大変なこともありませんでしたが、勤めて数ヶ月後くらいして、東京でひとり暮らしを始めて。それをきっかけに退店しました。そして東京でお店を探しました。

――東京のどのエリアでお店を探したんですか?
池袋などのエリアのお店もチェックしましたが、本命は歌舞伎町ですね。やっぱり「夜の街」として有名だし、歌舞伎町の有名嬢が雑誌などに出ているのを見ていたから、憧れというか。「キャバ嬢やるなら歌舞伎町!」というイメージがあったかも。
――歌舞伎町に対して、不安や心配はありました?
「歌舞伎町はスゴイ!」みたいな畏怖の気持ちはありましたが、不安はなかったですよ。
ものすごい数のお店があって、何店か体験入店してみたのですが、店のキレイさでお店を決めました。キレイなお店は、「ちゃんとしてる感」があって、安心できますよね。
――実際に憧れの歌舞伎町キャバクラに勤めてみて、どうでしたか?
大宮のお店とは違って、ルールがしっかりしていてびっくりしました! たとえば私、場内指名の時は名刺を渡してはいけないことを、知らなかったんですよ。大宮のお店だと、そのあたりがなあなあだったんですね。
で、歌舞伎町のお店で場内のときに名刺を渡したら、後になって先輩嬢にすごい怒られて。なんで怒られるのかわからなくて、ただただ唖然としてました。(笑)
――ルールを知らないんだから、悪気はなかったんですよね。(笑)お店側も、ルイさんは経験者ということで、ルールを詳しく説明しなかったのかも……
経験者なのに、歌舞伎町に勤めて初めて、キャバクラでの基本的なルールを学んでいきました。(笑)
初めての歌舞伎町に戸惑い連発!?

――18歳という若さで、知らない街である歌舞伎町で、知り合いがひとりもいない、店のルールもよく知らない状態で……。心細さはありませんでしたか?
うーん、それはなかったですね。
そのときの周囲のキャストは、だいたい3つのタイプがいたんですよ。ひとつは古株だけど、ダラダラ仕事してるタイプ。若くないから指名も売り上げも低かったですね。
もうひとつは、まあまあ古株で、指名も売り上げもバンバンとれちゃうタイプ。このふたつは、グループというか派閥というか、何人かで固まって行動することが多かったです。売れっ子嬢が、子分を従えているみたいな感じだったな。
最後は、若くてキャバ嬢としての経験は浅いけど、ガツガツ頑張っているタイプ。このタイプは、群れずにひとりで頑張っている人が多くて、私はこのタイプのキャバ嬢に憧れたんです。
「カッコイイな、わたしもああなりたい!」って思っていました。だから、仲良しがいなくても平気でしたね。
――それでは、一匹狼の状態で、どんどん営業して売り上げを上げていったんですか?
じつは、最初の1、2年は、ぜんぜん指名がとれませんでした。(笑)とくに努力もしていなかったんですよ。呼ばれれば席について騒ぐ、みたいな感じで働いていました。
指名がつかないから、罰金を課されることもありましたが、それを差し引いても、普通の仕事よりははるかに割がよかった。だから、やめようとは思いませんでした。
けっこう人気のお店で、お客さんが途切れることはなかったので、仕事がないということはなかった。若さのせいか、最初の何年かは、お客さんとワイワイ騒ぐだけで楽しかったな。
キレイなドレスを着てちやほやされて、アフターでも楽しく騒いで……。指名がつかなくても、それで充分生活できるだけのお給料をもらえるんだから、辞めたいなんて全然思いせんでしたよ。
仕事に励めば、「本当の友だち」は自然とできる!

それに、一匹狼だったわけではないんです。必要以上に群れるのは嫌いですが、それでも働くなかで、仲の良い子が数人できました。その子たちとは、四六時中一緒にいるわけではなかったけど、たまに営業終了後にごはんに行ったりしていました。
派閥とかグループとかは絶対に入りたくなかったから、自分から友達をつくろうとは思わなかったけど、働いていると、ウマが合う子というのはなんとなくわかります。だから、自然と仲良くなれるんですよ。
お店で友達をつくろう!って躍起になることはないと思う。キャバ嬢は、馴れ合いの仕事じゃないから。実際、仲良しのキャストが、お客さんの取り合いで大ゲンカしたり絶交したりするのは、何回も見たことがあります。
だから、ただ自分の仕事を一所懸命やっていればいい。本当の友だちというのは、無理して頑張ってつくるものじゃなくて、自然とできるものだと思う。そのときの友だちとは、キャバ嬢を辞めたいまでも仲良しですよ。
キャバクラでの「出会い」が、かけがえのない財産に

――キャバクラでは、どんなお客さんがいましたか?
もちろん嫌な人もいましたが、いい人が多かったですよ。辞めたいまになって振り返ると、普通の生活では出会えない人ばっかりだったとつくづく思います。
キャバクラで遊ぶって、お金がないと無理ですよね。大金を稼げる人というのは、夜を卒業したいまの生活では、なかなか見当たりません。いろいろな仕事の人がいたけど、全員が全員「お金を稼ぐ」というすごい才能の持ち主だったな、と思う。
キャバ嬢として働くことで、そんな人たちと近しい距離で話せるというだけで刺激的だし、人生の大きなチャンスや転機を捕まえられる。
――ルイさんも、キャバクラでのご経験から、なにかチャンスを掴んだんでしょうか?
周囲を見ると、次の仕事のチャンスだったり、人生のパートナーを得るチャンスだったり……。実際私も、キャバ嬢時代のお客さんといまでも付き合っています。
彼とはもう5年の付き合いになるけど、キャバクラに勤めていなければ出会なかった。あのときの出会いのおかげで、いまがある。私にとってはそれだけで、キャバ嬢をやっていたことには、すごく大きな意味があったと思います。
まとめ
歌舞伎町キャバ嬢の「リアル」いかがでしたか?
今回の記事では、ルイさんがキャバ嬢デビューした経緯と、実際に勤めた実態にフォーカスを当てましたが、後編「3年間No.1を走りつづけた意外な「秘密」とは?」では、ルイさんがNo.1を勝ちとったプロセスとその秘密に迫ります!
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