
キャバクラ激戦区、歌舞伎町。つねに200前後の店舗がひしめき合い、それぞれのお店にNo.1嬢が君臨しています。
今回のガルマネ編集部では、歌舞伎町キャバ嬢の「リアル」を明かすべく、実際に歌舞伎町で5年間キャバ嬢をやっていたルイさんにお話をうかがいました!
高校を卒業後、すぐに上京したルイさん(仮名・現在30歳)は、歌舞伎町のキャバクラで3年間No.1の座に君臨していたというキャリアの持ち主!
彼女がNo.1を制した秘密に迫ります♪
入店して2年間は鳴かず飛ばずの状態が続く

――ルイさんは、歌舞伎町のキャバクラに入店して、1、2年は指名がとれなかったとうかがいました。
ルイ(以下省略):指名がとれなくても、東京でひとり暮らしをするのに、充分なお給料をもらっていたんです。「それでいいや」というか、とくに「成績をあげよう!」みたいな意識はなく、ダラダラと仕事をしてました。(笑)
――指名がとれないと、周囲からのプレッシャーが大きいように思いますが……
私が勤めていたお店は、ノルマを達成しないことで罰金を課されます。それでもけっこうな額をもらえていたから、とくにプレッシャーは感じませんでしたね。
他店の場合、成績が悪いと出勤調整がかかることもあります。シフトが減らされるのは困りますが、私が勤めていたお店はけっこう人気店で、ヘルプや新規などの仕事がしっかりあって、毎日出勤できたんです。
勤務時間内はしっかり働いていたわけだから、とくに周囲の対応が冷たくなるとかはなかったかな。ノルマが達成できなかったときは、罰金をちゃんと払っていましたしね。その意味で、働きやすい職場だったと思います。
あ、でも、私担当のボーイさんには申しわけない気持ちでしたね。私の成績が悪かったことで、陰で店から詰められていたんじゃないかと……(笑)
地道な努力が身を結んで、ついにNo.1に!

――そんな状態から成績を伸ばし、ついにはNo.1にまで上り詰めたんですから、すごいです!
勤めて2年くらいしたら、指名が自然と増えてきたんです。「これからは頑張ろう!」とか意識が変わったわけではなくて。きっと、それまでの地道な努力が身を結んだんだと思います。
お店からの指示もあって、売れなかった時期から、お客さんには毎日営業メールをしていました。名刺をいただいたお客さん、ほぼ全員に。
――え! 知り合ったお客さん全員に、毎日メールを送るなんて、けっこう大変じゃないですか?
毎日1〜2時間くらいを営業メールに割いていたかな。待機席にいるときとか、ヘアメイクの時間とかね。
毎日メールするんだから、話題なんてそんなにないですよ。来店してくれたお客さんとか仲の良いお客さんには、なにかしら話題がありますが、ほとんどのお客さんは顔も覚えてない状態だし、当たり障りのない内容ばかり。定番ですけど、天気の話とか?(笑)
でも、毎日毎日送っていると、それがチャンスになるんです。
私がメールを送っても、返信がくることはほとんどありません。お客さんからすれば、「また営業メールきたな」くらいの感じだったでしょう。
それでも、毎日メールすることで、私のことを覚えてもらえる。お客さんが「キャバクラ行こうかな」となったとき、「そういえば、いつもメールをくれるあの子の店行こうかな」となる。
そういえば、メールの話題に困っていたこともあって、私はけっこう自撮りを送っていました。それが功を奏したのかも。
そのころは、「今日行くね!」みたいな関係性がしっかりしたお客さんはそんなにいなかったんですけど、予告なく現れて指名してくれるお客さんが増えました。
私は基本的に毎日出勤していたから、お客さんがいつ来てもお店で必ず会える。これも、売り上げが上がる大きな要因だったと思います。
3年もの間、No.1を走りつづけた秘訣は?

――地道な努力が身を結んで、ルイさんを指名するお客さんがだんだん増えていって……。そしてついにNo.1になったんですね!
私が初めてNo.1をとった頃、お局キャストがたくさん辞めたりして、成績の入れ替わりが激しい時期でした。だからこそNo.1に滑り込めたんだと思いますが、何ヶ月も連続でNo.1をとれるようになってから、その実感がようやく湧いてきましたね。
それから3年くらいは、だいたいNo.1でした。もちろん順位が下がることもあったけど。
――あんまりやる気のなかった状態(笑)から上位にランクインして、「No.1をキープしなきゃ」みたいな意識は出てきたのでしょうか?
上位になると、さすがに意識は変わりましたよ。(笑)私、No.1になってから、ちょっと天狗になっちゃった。いま振り返ると、横柄な態度をとっていたかもなぁと反省しています。(笑)
やっぱり、お店の人がちやほやしてくれるんですよね。とくにボーイさんなんて、明からさまに対応が変わりました。
それで調子に乗っちゃって、陰で他のキャストから私の悪口を言われていたかもしれないけど、「悔しかったら売り上げで勝てば?」くらいの気持ちでした。(笑)
実際、お店で売り上げをいちばん上げているのは私なんだから、ドラマやマンガみたいな嫌がらせなんてありませんでしたよ。
――No.1を走りつづけた秘訣はなんですか?
毎日出勤すること! これがいちばん重要です。
さっきも言ったように、お客さんがいつお店に寄っても、いつでも私を指名できる。キャバクラは、ふらっと立ち寄るお客さんがけっこう多くて、休めばそれだけ指名のチャンスを逃すことになるんです。
それに、歌舞伎町というエリアもよかった。私にはとても合っていたと思います。
じつは、25歳で夜を卒業したんですが、それから数年して銀座のクラブに勤めたんですよ。年齢的に、銀座のほうが働きやすいかなと思って。
同じ水商売でも、歌舞伎町のほうがいいお客さんが多かった。銀座でのお客さんは、年齢層が上で落ちついたお客さんが多くて、最初は「接客しやすそう」と思ったんですけど、「おれがこれだけ金を使うんだから」みたいな、なにかしらの見返りを要求してくる人が多かったんですよね。休日のゴルフの付き合いとか、枕の誘いとか……。
お店のママの存在も大きくて、「ママぐるみでお客さんとお付き合い」的な部分が多くて、それがちょっと面倒。結局、1年くらいで銀座を辞めちゃいました。
歌舞伎町のお客さんは、「キャバクラでパッとお金を使って、楽しく騒ごう!」みたいな人が多かったですね。だから、ストレスなく接客できて、楽しかったです。お店でも楽しく騒いで、アフターでも騒いで……。若い人もいれば、年齢が上めの人もいるけど、いずれにせよ楽しいお客さんが多かったと思います。
歌舞伎町だから得られるチャンスと財産とは?

だから若い子には、「キャバ嬢をやるならまずは歌舞伎町で」とおすすめしたい! 不安や心配はあるかもしれないけど、あるていどちゃんとしたお店なら、怖い思いをすることなんてそうそうないですよ。1時以降も営業している違反店とか、看板を出していないようなお店は論外ですけど。(笑)
――最後に、キャバ嬢生活を振り返って感想をお聞かせください。
高校を卒業してすぐ歌舞伎町に行って、本当によかったと思います。楽しく仕事して、充分なお給料を稼ぐことができた。それは、普通の仕事についていたら考えられなかったことですね。
いまのパートナーと出会ったきっかけも、キャバクラです。彼は当時のお客さんで、私が25歳で店を辞めて、30歳になったいまでも続いているんだから、もう5年以上の付き合いになるかな。
キャバ嬢をやっていたから、普通には出会えないような人と出会える。普通の人よりも、人生のチャンスがたくさん掴める。キャバ嬢は、そんな仕事だと思います。
まとめ
歌舞伎町キャバ嬢の「リアル」、いかがでしたか?
ルイさんのお話は、インタビュー記事前編「18歳で歌舞伎町デビューした元No.1嬢に、「キャバ嬢仕事の実態」、聞いちゃいました♡」でも公開しています♪
彼女がキャバ嬢デビューした具体的な経緯や、お店に勤めて初めて知った「実態」にまつわる裏話がたくさん! ぜひぜひご参照くださいませ♡
https://caba-draft.com/topics/caba-real1