黒服といえば、どんなイメージをもっていますか? 「キャバクラやクラブ、ホストクラブで、雑務全般を担当する人」……。キャバクラでは、華やかな世界を支える「縁の下の力持ち」的な存在であり、彼らの仕事なくしてお店は語れません。

黒服の働きでお店は成り立つ

そもそも「黒服」というのは、「キャバクラやクラブ、ホストクラブなど、水商売の店で働く男性従業員全般」を指します。その仕事内容は、ホールやキッチン、キャストの送迎、店の開店作業や閉店作業、呼び込みに掃除……。じつに多岐に渡りますが、そういった雑務を一手に引き受ける、いわば「影の立役者」。

かつては「学生にとって割のよいバイト」というイメージが強く、黒服といえば20代前後の男の子がほとんどでした。しかしその様相は、ここ10年で大きく変わり、現代の黒服といえば、30代以上の「中堅」というべき年齢層も増えました。その勤務形態も「バイト」というより、「社員」として働く人も多いです。

黒服は、入店すると、まず「ウェイター」としての業務を学びます。お客さまの出迎えかた、ドリンクや料理の出しかた、灰皿交換のタイミング……。接客業のイロハとともに、掃除や開店作業、閉店作業ーーいわば「裏方」としての基本業務を身につけるわけです。

そうした仕事を習得した黒服が次に学ぶべきは、なんでしょうか? それがズバリ、「女の子の相談役」です♪

キャストに寄り添う、頼もしい「助言者」

じつは黒服は、キャストの女の子のマネージャー的役割を担っています。これ自体はどの店でも一般的なことで、キャストの仕事を支えてくれる存在なのです。

キャバ嬢というのは、「自分ひとりの力を頼りに、シビアな『売り上げ競争』の世界を勝ち抜かなければならない」と思われがちですが、そんなことはありません。

当たりまえのことですが、キャバクラのお客さまはほとんどが「男の人」。男の人に気に入られ「指名客」とするためのヒントは、黒服に相談してみましょう。

黒服は、たとえその存在は目だたなくとも、つねにテーブルの近くにいます。そんな「影の存在」ならではの観察力で、「そのドレスなら、髪をアップにしたほうがキレイに見えるよ」「あのお客さまには、こんなふうに接したほうがいいよ」というように、具体的なアドバイスをくれるのです。

いずれもちょっとしたこと、かんたんな忠告ですが、こうした助言はおおいに参考になるので、しっかり聞いてくださいね☆

働くモチベーションが上がらない時も黒服に相談しよう

キャバ嬢というのは、「そのときのコンディション」が接客に色濃く影響します。お客様の前で笑顔になれない、いわゆる「テンションが上がらない日」があり、ときには「スランプ」に陥ることが誰しもあります。

キャバ嬢のコンディションを左右する要因としては、「お客さんに叱られて……」「お客さんをうまく呼べなくて……」といった仕事上の事情から、「彼氏と別れちゃった!」「友だちとケンカした……」といったプライベートな事情に至るまで、じつにさまざま。

黒服はスランプの相談にのることも仕事の1つ。具体的なアドバイスをもらえる可能性は高いですよ。

当然、なかには「出勤時間の確認しかしてくれない」「悩みを相談しても素っ気なくて、ろくに聞いてくれない」など、残念な態度の黒服も・・・。店の方針によって異なりますので、黒服の質が高いお店に入店することをお勧めします。

店のコンセプトに合う客層を集め、安全な営業を維持する

そしてもうひとつ、黒服の重要な仕事が「呼び込み」。その名のとおり、店の入口にかまえてお客さまを引き込んでくれる、お店の「宣伝塔」とでも呼ぶべき存在。

黒服は入口に立って、お客さまにお店をアピールしてくれますが、なかにはお断りするお客さまもいます。それはヤカラだったり、クレーマーだったり……。「店のコンセプトに合わないな」といったお客さまを瞬時に判別して、NG客が来てしまったら、「スミマセン、いま満席になっちゃいました♪ またこんど!」と、体を張って入店を阻止してくれたりしているものです。

彼らのおかげでお店に人が集まり、そして治安が保たれているといっても、過言ではありません。 華やかな世界の陰で、女の子たちがのびのび気持ちよく働けるように、店の秩序を守ってくれているのです。

いかがでしたか?この黒服の仕事内容の重要性こそが、「体験入店のときには、黒服の働きぶりを見よ!」と言われるゆえん。この知識、ぜひぜひご活用ください♡