みなさん、はじめまして! 元風俗嬢ライターの青紫蘇(あおしそ)と申します。
肩書からもわかる通り、私は以前風俗店で「風俗嬢」として働いていました。風俗店で働いている女の子は、さまざまな理由を抱えて働いています。
その中でも、私が風俗嬢として働こうと思った理由は「お金が欲しかったから」。
分かりやすい単純な理由ですね。
今回は、「お金が欲しい」という理由で風俗嬢になった私の経験談をお話していきたいと思います。これから風俗業界で頑張っていきたい女の子たちの助けになれれば幸いです!
風俗嬢のイメージと現実のギャップ
冒頭でもお話したとおり、私の風俗デビューのきっかけは「お金」でした。
専門学校時代と転職期間中、合わせて約2年間風俗嬢として働いていました。風俗に限らずナイトワークにはさまざまな職種がありますが、実は風俗店以外にかけもちでキャバクラやオッパブで働いていました。
それらの仕事を経験して思ったこと。
「……しんどくね??」
この一言に尽きますね。ナイトワークを舐めてかかっていたわけではないですが、やはり経験しないと味わえない大変さがありました。
キャバクラやオッパブは「きらびやかな夜の世界」と思われていますが、そんなことはありません。見た目は涼しい顔をして男性の接客をしていますが、水面下ではかなり藻搔いていました。まさに、見た目は優雅に見せている「白鳥」と一緒ですね。
風俗もまた同じです。
不特定多数の男性と行為をすることでお金を得られる。当時、SEXが楽しくて仕方なかった私は「もしかして、風俗が天職なんじゃない?」と馬鹿な思考で働いていたので、かなり軽い気持ちで風俗嬢になりました。
ですが、やはり自分の好みでもない男性とそういう行為を行うのは、気持ち的に限界があります。私のメンタルは、風俗経験で鍛えられたと言っても過言ではないです。
初めて入店した風俗店は「箱ヘル」
私が初めて入店した風俗店は、「箱ヘル」と呼ばれる店舗型のヘルスです。お店は「イメクラ」と呼ばれるコスプレありきの風俗店だったので、当時は制服を着て接客をしていました。
プレイ内容は、一般的な「ヘルスコース」と目隠し・手縛りありの「ソフトSMコース」。
女の子の目隠し・手縛りだけでなく、男性客を目隠し・手縛りするコースもあったので、M気質な男性のお客様が多いお店でした。
制服の女の子とソフトSMプレイをするので、かなりアブノーマル感を味わえるお店だったのではと思います。
転職期間中は「デリヘル」で風俗嬢に
社会人になってさすがに風俗から足を洗っていましたが、仕事を辞めて転職期間に入った時期がありました。
一人暮らしをしていたため、毎月かかるお金をなんとかまかないたいと考えた結果、風俗に出戻りすることを決意。半年弱という短期間でしたが、箱ヘル時代に比べるとかなり頑張って稼いでいました。
デリヘルは箱ヘルとは逆で、ホテルやレンタルルーム、お客様の自宅に行って接客を行う派遣型ヘルス。このお店の良かったところは、待機時間に合わせて「保証」がついていたことです。
「保証」とは、長時間待機した嬢に対して支払われる固定報酬のこと。私の場合は、8時間待機で3万5000円が保証でついていました。
なので、仮にその日のお客様が少なくて「お茶(接客が全くない、給料が0の状態)」でも、最低で3万5000円は持って帰れます。もちろん、その日の指名次第で保証金以上ならその分お金が懐に入るので、かなり助かっていました。
しかし、このお店は女の子にとってかなり悪質なお店だったんです……。そんな理由もあり、体力的・精神的に限界が来る前に転職先を見つけて、早々に退店しました。
「なんで悪質だったの?」と疑問に思う人もいるかと思いますが、長くなりそうなので今回は割愛。機会があれば、別の記事で詳しくお話したいと思います!
風俗で稼いだお給料の使い道
箱ヘル時代は、まだ学生で専門学校に通っていました。
私が通っていた専門学校は音楽系で、学費以外にも教材費などでかなりお金が必要な場面が多かったです。そのため、風俗で稼いだお金は生活費や教材費に当てていましたが、それでも少し余裕があったので貯金をしていました。
箱ヘル時代の平均月収は、週1〜2日出勤で15〜20万円くらい。そう考えると、学生にしてはかなり稼いでいますよね。
転職期間中のデリヘル時代は、保証のこともありかなりの時間を風俗嬢として費やしました。8時間待機を週3〜4日、平均月収は50〜60万円でした。調子がいいときの最高月収が90万円近くなったこともあります。夢がありますね!!
転職後、飢え死にしないように十分過ぎる貯蓄をして、風俗業とはきっぱり縁を切り今に至ります。
風俗嬢時代に出会った素敵なお客様
風俗店に来る男性はさまざまな方がいます。際立ってひどいクソ客もいますが、やはり今も 心に残っている良客もたくさんいらっしゃいました。
一番心に残っているのが、デリヘル退店日の最後に接客した指名客の男性。
入店当初からずっと指名してくれて、いつも紳士に接してくれる素敵なおじさまでした。事前に最後の出勤日を教えていたので、それに合わせて予約してくれていたようです。
いつも通りプレイをし、シャワーを終えたタイミングで、おじさまから一言。
「短い間だったけど、過ごした時間全部が楽しかった。ありがとう」
この言葉と一緒にプレゼントを頂きました。
今まで風俗嬢をしてて「辞めたい」と何度も思いましたが、 その瞬間、 「続けて良かった」と心底感じました。
また、「こんな素敵なお客様と出会えるんだから、風俗嬢も捨てたもんじゃない!」と、今でも風俗嬢時代を前向きに捉えられています。
今の私を作ってくれた、“夜の世界”
私が風俗嬢を経験して良かったと思うのは、「これから先、風俗嬢より苦労することないだろ!」との思いで、今この瞬間もライターを頑張れていることです。
辛い経験も多かった思い出ですが、同時に「夜の世界」を肌で感じたことで今の私があるのだと思っています。
世の中には、風俗業で頑張っている女性がたくさんいます。また、抜け出したくても沼のように風俗業から足を洗えない女の子もいます。
私の書く記事が、そんな女の子に少しでも勇気を与えられるものになれば幸いです。
そして、これから風俗業にチャレンジしたい女の子たちが少しでも働きやすい環境を見つけられるように、アドバイスしていけたらいいなと思っています。