現役キャバ嬢として新宿歌舞伎町に勤務する要りかさん。

その無敵にかわいい外見とインパクトのあるキャッチフレーズのギャップやSNSから垣間見られる人柄で、男性だけでなく女性のファンも多く、SNSからの指名が9割を超え人気ぶり。

SNSとナイトワークの関係性や、現役キャバ嬢として感じていることをお話していただきました。

——りかさんは、キャバクラに勤め始めてどのくらいになりますか?

キャバ嬢歴は1年半くらいですが、そのうちの3分の2は整形のダウンタイムでした。早いうちに整形を終わらせたい思いから出勤日数が減ってしまいました。本当はもっと働きたいです。


——そもそも、なぜキャバクラで働こうと思ったのですか?
お金以外にも人脈が欲しかったのでキャバクラという職業選びました。

初めて勤務したお店は新宿歌舞伎町の「アマテラス」というお店です。「天癒いちごちゃん」という憧れの女の子がいるところに入店しました。個人的には働きやすくて好きでした。

「アマテラス」は特にシェフの出す料理がとてもおいしく、ワインが好きなのでワインのソムリエがいるのがよかったです。

——働く前は、ナイトワークという世界にどんなイメージを持っていましたか?
働く前は「自分には敷居が高い」「きらびやかな世界で自分は浮いてしまうのではないか」と思っていましたが、お店のカラーやレベルが店舗によってまったく違うので思っていた以上に選択肢があり不安がなくなりました。

ナイトワーク業界はキラキラしているように見えて、意外と地道な努力の積み重ねが大切な世界であるということを入ってから知りました。

それから自分の魅せ方を選べて自由度の高い職業だと働いて実感しました。

——稼いだお金はどんなことに使っていますか?
主に美容維持費や整形費用、投資などに使っていました。

高価なものは滅多に自分で買わないので浪費というほどの浪費はしないのですが、生活水準が高いので生活維持費が一番お金を使います。それ以外の出費もあります。

実家にいた頃はお小遣いなどなく高校生になってから一人暮らしをし始めたのですが、働き始めてお給料をもらって使うまではお金の正しい使い方をよくわかっていませんでした。

お金を持ち始めて最初の頃は幼少期に買えなかったものや食べられなかったものをたくさん買ったりして、お金を稼いでは浪費していました。今は少なくなりましたが、たまにそういう癖が出てしまいます。

私は基本的に引きこもりがちで一人暮らしが長く寂しがり屋なのですが、通販の配達員が来ると「生きている実感が湧く」という他の人と違う一面があります。

なので毎日配達員が来るように通販などで爆買いをしたり、欲しくもないのに商品を買ったりします。そういうところからお金がたくさん出ていきます。

こういう癖を治したいのですが我慢をするとイライラし始めたり、センチメンタルな気分になってしまうのです。最初は友達ができたり1人で居ることが少なくなったのもあり頻度は少なくなってきました。後は治すことを諦めて「お金を稼げばいいや」と思えてきたので今のところは問題ないです。

——りかさんの働くモチベーションって何ですか?
初めて働いたお店では完全に「売上」でしたが、 今は「ファンに会うため」に変わりました。

ファンに会いたいだけなら「イベントを開けばいい」「オフ会をすればいい」といろんな意見がありますが、私はファンの方達が高いお金を払って頑張ってお店に会いに来てくれているからこそ自分の存在価値を実感できるのです。

フォロワーが増えるにつれて未成年のファンが増えてきたので近日イベントを開いたりしたいと思っています。

私はお金もファンもどっちも欲しいんです。


——ナイトワークで働くようになって、生活には変化がありましたか
生活水準は相変わらずですが、気持ちの部分ではたくさんあります。

特に変わったのが人間関係です。キャバ嬢をする前は‪他人のことを「自分を生きやすくするための手駒」としか思えませんでした。

ですがキャバ嬢を始めてからいろんな人と出会い、お金で買った友達じゃない本当の友達もでき自分の考えを変えてくれました。

キャバ嬢のイメージは人それぞれあると思いますが、私はキャバ嬢が一番人間らしいと思っています。

キャバクラは噓も仕事と言ってしまえば許される世界。どこからどこまでが噓かは自分にしかわからないし、何が本当かも自分にしかわからない。同じ職場の人間同士で助け合ったり、戦ったり、友達だったのにいきなり敵になったり、異性の見たくないところを見てしまう。

そんな恨み辛み妬み裏切りの多い世界で働いてる女の子は強くてカッコイイと思う反面、いついなくなってしまうのかという儚さがあって好きです。

それから、みんなプライベートでは働いてるときとはちがう魅力を持っています。こういう世界で働いているからこそ自分の純粋な部分を守ろうとしているところが人間らしくて、そこもまた好きです。

そんな女の子たちに私は変えられました。

——ナイトワークで働いていて、一番辛かったことはなんですか。
私は少し潔癖な部分があるのですが、人間関係においても潔癖な部分があります。人と深く関わることを避けてきた人生だったので、自分の踏み込まれたくない領域にお客様が入ってくるいやでした。

「なんでそんなこと聞くの?」「知ってどうするの?」などとプライベートの切り売りをするキャバ嬢として、本末転倒な性格をしていました。

でもそれは年齢とともに人との出会いで緩和されていき、辛く思うことはなくなりました。むしろいろんな人と関わりたいと思うようになり、今は楽しいです。

——キャバ嬢として働いていて、一番うれしかったことや、働きがいを感じるのはどんな時ですか。
働いてるときは常に楽しいと感じます。自分が必要とされていると目に見えて実感できるので。出勤時間は私の生き甲斐です。

一番うれしかったことと言われると難しいです。でもやっぱりたくさんの人が会ってくれることが一番うれしいです。

それから一度にお金をたくさん払うより何回も来て会うほうが大変だと思うので、一番ありがたいと私は思っています。

私はお金にも時間にもケチなので一日の数時間を誰に使おうか、などと考えてしまうタイプなんです。だからこそより強くそう思います。なのでたくさん会ってくれるお客様が一番うれしいです。

——ナイトワークでの経験が、自分の人生においてプラスの影響を及ぼしていることは何ですか。
キャバクラで働いてよかったことは全部です。私の生き方や働き方は主にSNSにメインを置いています。

お店ではTwitterやInstagramを見た方からの指名が9割なので、プライベートのみならずSNSが自分の仕事に一番影響を与えてると思います。

SNSを更新し自分のプライベートを垣間見せることで、キャバクラや自分自身のことを知らない人にも知ってもらえるキッカケが作れる今の環境がとても好きです。人生においてプラスだと思っています。

——りかさんの今後の夢はなんですか?

もっといろんな人と関わりたい。自分の世界観を知ってもらいたい。共感してもらいたい。

キャバクラ以外にも自分自身の居場所や需要を作りたいです。

——最後に、これからナイトワークを始めようと思っている方に、ひと言アドバイスをお願いします。

媚を売っても金は減らない。