
地元と東京とでちょうど2年半ずつ、5年間キャバクラに勤務する桜ゆみさん。元々はOLとしてお仕事をされ、昼のお仕事と掛け持ちからスタートし、どんどんキャバクラという仕事の楽しさに目覚めたのだそう。現在は、歌舞伎町「Gentleman’z Club」の人気のキャバ嬢として働いています。
ゆみさんが、この仕事を通して感じる楽しさや働きがい、これからの目標について話を伺いました。

——このキャバ嬢というお仕事を選んだきっかけはなんだったのですか?
最初はOLと掛け持ちで出来るお仕事、ということで選びました。高校生の頃から、小悪魔agehaを読んでいたので、憧れもあったかも。ある日手に取った雑誌で愛沢えみりさんをみて、キラキラでかわいすぎて、それがとてつもない衝撃で、それからずっと憧れの存在です。
掛け持ちだったのに、指名のお客様が増えて、キャバクラのお仕事がどんどん楽しくなってきて。週2だったはずが週4、週5になって、体力の限界と命の危機を感じて、OLのお仕事は辞めました。それから人生がとっても楽しくなりました。
——実際に勤めてみて、もともと持っていたイメージと違っていたことはありますか?
雑誌やテレビ、漫画などの知識しかなかったのですが、イメージとのギャップとかはあんまりなかったです。キラキラかわいい子がたくさんいるステキな世界でした。
——今はどのくらいの頻度で働いていて、どのくらいの稼ぎがありますか?
私はずっと週6出勤で、いまのお店では4時間くらい。前のお店は3時間ですが、歌舞伎町だと時間数はあんまり関係ないかなって。お給料は、「かわいい」の維持ができるくらい(笑)。
——いま、一番お金を使っていることはなんですか?
装飾品とか、お洋服とかかな。キラキラしたものとか、かわいいものとかが大好きなので、時計とか、宝石とか、お洋服にお靴に、ってキリがないです。地元にいた時は車も。東京にきて手放しちゃったけどまた車もほしいですね。カッコイイ車が好きです。速かったら最高!!
——衣装などのファッションでこだわっていることはなんですか?
お洋服でもドレスでも、衣装のラインが一番大切です。あとはそのきれいなラインに合わせた自分の体のライン。ラインがすべて!! って思っているので、どんなに気に入ったデザインの衣装でも、ラインに納得がいかなかったら、それを買うのは我慢します。
ネイルの頻度は3週間くらいです。マツエクは1〜2週に一度。なるべく毎日同じ顔で過ごしたいので、マツエクは結構マメに付け足している方かもしれませんね。
——ネイルはいつもどんなデザインにしていますか?
最近はもうシンプルなデザインばっかりで、フレンチとか、ラメのグラデーションとかばかりです。指が綺麗に見えて、手に馴染むデザインが好きになりました。あまり派手なものはやらないですね。
「見た目が派手だから、ネイルまで派手にしたらもうお腹いっぱいだよ!」って言われたことがあって。尊敬できる方だったので、素直にアドバイスをきいてシンプルにしたら、すっかりハマってしまいました。

——ゆみさんの働くモチベーションってなんですか?
やっぱりかわいくいたいので、「かわいい」のためだったら毎日でも頑張れます。あとはかわいい女の子も大好きだから、お店にいるだけで楽しい!! 毎日お客様が来てくれるからもっと楽しい!!! 海外とか遠方の旅行に行く時以外は全部出勤しよう! と自分でもう決めていることなので、「毎日お店に来ることが当たり前」になっちゃいました。
——キャバクラのお仕事を始めて、生活で変わったことはありますか?
値段よりも、長くずっと大切に出来るかでモノを選べるようになったり、時間にゆとりができたり、日常に余裕ができました。OLと掛け持ちの時は本当になにもかも余裕がなくて毎日慌てて家を飛び出して、夜中に帰ってきて気絶していました。だから今の生活はとっても幸せだと思います。
——このお仕事をしていて、つらかったことはありますか?
辛かったことは何だろう?? あんまりないかも(笑)。その時は辛かったかもしれないけど、そのたびに強くなれました。どうしても出勤したくない日に行くことがつらかった日もあるけど、それを毎回絶対休まずに乗り越えてきたことによって、どんなことがあっても出勤できるようになって、毎日楽しく出勤できるようになりました。
——この仕事をしていて、ゆみさんにとって一番やりがいを感じる瞬間は?
やっぱり一番は、お客様が私に会いに来てくれることですね。毎日毎日働いていると、それが当たり前になっちゃうけど、やっぱり改めて考えるとすごいことだなって。うれしいし、すごく幸せなことですよね。
あとは、自分じゃない誰かに認めてもらえた時かな。お客様に「すごく元気が出た!ありがとう!」って言われることもそうだし、私のいないところで褒めてくれる女の子がいるとすごく嬉しいです! 私の耳に入らないかもしれないのに、そんな風に言ってくれるなんて、って感動しちゃう(笑)。
あと、お店で私にはそんな態度を取らないのに、私のいないところでほかの女の子に、私のことをニコニコしながらお話してくれるお客様も大好きです。うれしすぎますね。
——キャバ嬢というお仕事の経験が、ゆみさん自身の人生に影響をあたえたことってありますか?
明るくなれたし、人見知りもなくなって、毎日とっても楽しくなりました。変なプライドとか、恥ずかしい、とかも無くなったし、いいことばっかりですね。今でもたまに人見知りしちゃうこともあるけど、それでもたくさんの人と仲良くなれるようになって、すごくうれしいです。
——ゆみさんのこれからの夢を教えてください!
夢はずーっと探し中かな。ずーっと楽しく生きていきたいなーっていう目標はあります。いつもハッピーでいたい! ナイトワークはまだまだ頑張りたいですね。お店も移籍したばっかりだし、ジェントルに入店して、とっても良くしていただいているので、恩返ししたいです。
——これからナイトワークを始めようと思っている方に、ひと言メッセージをお願いします!
最初は何もわからなくて大変だったり、辛く感じたりすることもあるかもしれないけど、乗り越えちゃえば全部忘れちゃうくらい、楽しいことにもうれしいことにもたくさん出会えると思います。入ったお店の中で、信頼できる先輩のお世話になれると、少し気楽になるんじゃないかなーって。
新人の子とかが頼ってくれたらどんどん助けてあげたい!! って思っている先輩もいっぱいいると思うの。私も(笑)。キャバクラの女の子って自分からあんまり絡まないだけで、みんなすごく優しいと思います。かわいければかわいいほど優しいの。美は人に余裕をもたらすのかなって思っています。
頑張れば頑張った分、ちゃんと評価される世界はとっても楽しいですよ。