六本木のショークラブ「バーレスク東京」のダンサーとして活躍し、講談社主催の女の子オーディション「ミスID2018」にて見事受賞したRioさん。その最強にかわいいヴィジュアルで、「ギャル天使」と呼ばれる彼女は、男性のみならず、女性からも絶大な支持を受けています。Rioさんがこの仕事についたきっかけや、仕事のやりがい、これからの夢について、お話を伺いました!

——Rioさんは、これまでどんなナイトワークで、どれくらい働いてこられたのでしょう?
看護学生のころガールズバーやキャバクラで3年ほど。そのあと六本木にあるショークラブ「バーレスク東京」で現在まで2年働いています。
——ナイトワークというお仕事を選んだきっかけはなんですか?
学校に通いながら、普通のバイトよりも高時給で時間帯やシフトの融通も効くので、夜の仕事を選びました。
看護学校は急に授業が入ったり、どうしても大事なテストで勉強をしなきゃいけないタイミングがあったりするので、前日の連絡一つでシフトが変えられる夜の仕事は魅力的でした。
また看護学校はめちゃくちゃお硬い学校なので、気分転換としてアルバイトしていたようなところもありました。
バーレスク東京で働き始めたきっかけは、なんとなく性格的にキャバクラが向いてない気がしていたことと、昔から学園祭などで踊るのが大好きで、いつか仕事として踊ってみたいなと思っていた時に存在を知って、遊びに行ったことです。
いろいろなタイミングも重なり、看護師免許を取った直後にバーレスク東京の面接を受けて合格しました。
——実際に働いてみて、どんなことを思いましたか?
働く前はやっぱり夜の世界だし、ショークラブだから、「上下関係が厳しくて、いじめなんかもたくさんあるんだろうな」と思っていて。「いじめられても友達ができなくても、私はこの世界で頑張る」と決めたから、頑張ろうと決意していました。
実際は、先輩たちみなさんがすごく優しくしてくださいました。一緒に旅行に行ったり、プライベートで飲みに行ったりする仲間もたくさん増えました。
最初のイメージは、めちゃくちゃ怖いお姉さんたち軍団だったので、そこのギャップはありました。
でも、よく考えたら「みんなでショータイムをつくっているのだから、仲が悪かったりしたらいいショータイムができないな」と気づきました。なのですごく働きやすい環境です。
——1週間でどのくらい働いて、どのくらいの稼ぎがありますか?
バーレスクに出勤するのはだいたい週3から6で、平均は週4くらいです。
外部の仕事で撮影や収録などが週に1回くらいはあります。
収入は詳しくはいえないのですが、2カ月に1回ほど旅行に行ったり好きなものを買えたり、我慢はしなくても大丈夫な生活を送れています。だいたい看護師さん1年目の3倍くらいはもらっていると思います。

——今1番お金をかけていることはなんですか?
1番お金を使ってるのは美容ですね。髪の毛だったり、ネイルだったり、エステだったり、化粧品だったり。自分が商品なので、少しでも納得のいかない状態でいるのが嫌いなんです。
もしこれが観られる仕事じゃなければ、ネイル1本外れたくらいじゃそのままにしておくと思います。
常に自分の中で完ぺきでいれるように、その維持に一番お金を使っていると思います。
美容院も、プリンや傷みが気になるので1カ月に2回は必ず行きますし、出勤の日は必ずヘアメに行きます。ネイルも、昔は1カ月で替えていましたが今は3週間で替えるようにしています。
海外旅行などで日焼けをしてしまったら、すぐエステに行って保湿をしてもらってます。自分のことを好きになれるように、自信を持って働けるように、できることはしようかなと今は思ってます。せっかく今が一番かわいくいられる時期なので、今はとにかく見た目にお金を使ってます。
——美しくいるために、必ず心がけていることはありますか?
清潔感が大事だなぁと思っているので、シワがついてるお洋服などはないようにクリーニングに出したり、アイロンをしたりしています。
学生のころは大事な服も自分で頑張って洗濯してましたが、最近やっとクリーニングが大事なことに気づきました。
——ちなみに、Rioさんは自まつ毛派なんですね。
マツエクは、ここ半年くらいはしてなくて自まつ毛にマスカラで勝負しています。
——Rioさんは、いつもネイルもとてもかわいいですよね! こだわりはありますか?
私は水色向上委員会という委員会をつくって、SNSでも水色推しなので水色のネイルをするように心がけてます。
気分なのですが、キラキラしたネイルが好きなので、キラキラしたパーツをつけることが多いです。
あとはキャラクターではシナモロールくんが好きなので、シナモロールくんの3Dパーツを作ってもらったりしています。キラキラ系のネイルなら、長めのデザイン。シナモンのネイルなら気持ち短めの爪にしてもらってます。
また春夏秋冬も考えてネイルのデザインを考えてます。ネイルはだいたい毎日、次はどんなネイルしようかな〜と考えてるくらい好きです。

——Rioさんの働くモチベーションってなんですか?
私は、一番はファンですね。やっぱり働く中で、私に会いたいから「頑張ってる」って言ってくれるファンの人たちに応援してもらって、会いにきてくれる子たちがいることがモチベーションになります。
なにかで落ち込んでいたりしてもステージに立つと、『こんなにたくさんの人が応援してくれるんだから、また頑張らなくちゃ』と思えます。
センターに抜擢されたら一緒になって喜んでくれたり、雑誌に出たらすぐに雑誌を買ってくれたり、地方から1人で会いに来てくれたり、本当に毎日会いに来てくれる人がいたりして、今日も仕事に行こうって気持ちになれます。
逆に、体調が悪いから休もうかなぁという気持ちになっていても、頑張って出勤すると『りおちゃんに会いにきました!』とキラキラした目で言ってくださるファンの子たちがたくさんいて、休まなくてよかったと思える日もあります。
私が仕事頑張れてるのは本当にみんなのおかげなので、これからもなにかしらの形で返していきたいです。
——ナイトワークで働くようになって、生活にはどんな変化がありましたか?
夜型生活になったことで最初はメンタルが崩れやすくなったり、肌が荒れたりすることがありました。
でも今は完全に夜型生活に慣れてしまっていて、起きるのは夕方の16時、寝るのはだいたい朝の7時くらいですね。
今はこの生活をしていても、肌は荒れなくなったし昔よりメンタルも安定してきました。
生活水準は、比べるものが学生時代しかないのでなんとも言えませんが、金銭面ではそこまで我慢しないで生活できてます。でも、貯金も大事だと思っているので、なるべく安いスーパーで買い物してお肉を冷凍したりして自炊を頑張っています(えらい)。
——このお仕事をしていて、一番辛かったことはなんですか?
やはり体調が崩れやすくなることですかね。朝夜逆転しているし、お酒も飲む、レッスンもある、その上、昼間に撮影がある日もあるのでリズムが取りにくく、バーレスク入店して1年は何度も高熱を出したり、風邪が流行ればだいたいすぐ感染していました。
最近は漢方を調剤してもらい、毎日飲むことでだいぶ風邪をひくことは減りました。
——このお仕事をしていて、一番うれしかったことはどんな時ですか?
一番うれしかったことは、やっぱりSNSを通じてファンになってくれた子が会いにきてくれることです。
ファンの子が実際に私に会えたことで泣いてくれたり、喜んで何も話せなくなっていたりするのを見て、いつも本当にうれしいし、働きがいを感じています。
——ナイトワークでの経験が自分の人生に良い影響を与えているとしたら、それはどんなことですか?
キャバクラ時代から、それは感じていたのですが、ナイトワークで働くとさまざまな職種の人と出会えます。
いろんな生き方や、考え方などに直接触れることができます。自分とは違う世界で暮らしている人たちの話を聞けることで視野が広がるし、世界は広いんだなぁと感じることができます。
視野を広げられたことが私の人生の中ですごくいい影響につながっています。基本的に人に偏見を持たないで関わることができるのですが、それは多少ナイトワークのお陰かなと思っています。
——Rioさんのこれからの夢はなんですか?
私は今、バーレスクの仕事とは別に水着や下着のモデルをしながら、プロデュースも手伝っています。それがすごく楽しいので、ゆくゆくは自分の好きなデザインの水着を出せるようにしたいです。
バーレスク東京は、あと2年頑張りたいなぁと思っています。あと、それまでに2回ある誕生日で伝説を残したいですね。どうせやるからには「やってよかったな」と、何かカタチとして残したいです。
1年の集大成が、バースデーという期間だと思うので、また1年頑張っていきたいです。

——これからナイトワークを始めようと思っている方に、ひと言アドバイスをお願いします!
楽しい世界だし、いろんなことを勉強できるけど、誘惑ももちろんめちゃくちゃあります。自分をしっかり持って、お金に振り回されないで、大事なのはいつも自分と心に決めて、やるからにはしっかり頑張ってください。ナイトワークは、夢のある業界だと私は思っています。
