今回は歌舞伎町や六本木での勤務経験がある「ももな」さんにインタビューさせていただきました!

ももなさんはもともと商社で働いていた昼職OLさん。周りになじむことができず悩んでいた経験もあるようです。

今回はそんなももなさんに昼職からキャバクラに転職した理由や、ナイトワークの魅力をうかがってきましたよ!

――ももなさんはナイトワーク業界のどんな業種でどれくらい働かれていますか?

私が働いているのはキャバクラやラウンジが主ですね。基本的にはキャバクラで、歌舞伎町や六本木のお店で働いていました。

今は以前お世話になった黒服さんのお店を手伝っていて、ナイトワーク歴はトータルで4年くらいになりますね。

――ナイトワークを選んだきっかけや理由を教えてください

私は大学を卒業したあと、商社でOLとして働いていました。でも、学生時代も社会人でOLになったあとも周りに全然なじめなくて友達が一人もいなかったんです。会社でも一人でいるのがなんとなく気まずくて、お昼ご飯はいつもトイレで食べていました(笑)。

――トイレでお昼ご飯! そんな漫画のようなことがあるんですね。

そうですね、でもだんだん「私の居場所って一生トイレなの?」と感じ始めて、「自分の居場所を見つけたい!」と強く思うようになったんです。そこで、何に向いているのかまったく分からないまま「とりあえずいろんなことに片っ端から挑戦してみよう!」って思って。たくさん考えて探した結果がナイトワークでしたね。

――行動力があっていいですね! ナイトワークで実際働いてみて、働く前のイメージとのギャップってありましたか?

夜のお店って「怖いのかなぁ」とか「ピリピリしてるのかなぁ」と不安に思っていたのですが、どこのお店もそんなこともなくてみんなとても優しかったのが印象的でした。やめたお店の子も今でもすごい仲良しで。優しいお客さまにも恵まれて、毎日とにかく楽しくて!最初は会社を辞めることを反対されてたんですけど、今では思い切ってあのとき会社を辞めてよかったなって思います。

――答えられる範囲でいいんですが、1週間でどれくらいの頻度で働いて、どのくらいの稼ぎがありますか?

私ってすごい量のお酒を飲むんです。時間もお客さまに付き合って、長いときは昼ごろまで飲んでたりとか。だから週3か週4くらいの出勤が体力的に限界なんですよね。

お給料はたくさんいただける月もあれば、どうしても飲む量がコントロールできなくて罰金がかさんだ月もあるので(笑)その節はお店にはたいへんご迷惑をおかけしました。

でも、基本的にはコンスタントにOL時代よりはたくさんいただいてましたよ。

――お昼まで! ももなさんお酒強いんですね! ナイトワークで稼いだお金はどんなことに使っていますか?

お店でももちろんなんですけど、プライベートでもみんなで飲むことが大好きなので、飲み代とそれに伴うタクシー代とかですね。お酒が好きというのとお酒が強いというのは、本当に自分の強みだと思っています。私は飲みに行くところがだいたい決まっているんですが、また行きたくなるお店とかまた会いたくなる人ってやっぱりいるんですよね。その逆もあって、行きたくないお店とか会いたくない人も。

私自身が飲みに行って、「こう言われてうれしかったな」ということとか「これされて嫌だったな」ということは、できる限り自分の接客にも活かしています。

あとは、私漫画が大好きで(笑)。家にいるときは基本的にずっと携帯で漫画を読んでいるので、LINE漫画の課金が割と高額ですね(笑)。

――漫画ってついつい読み過ぎちゃうんですよね(笑)。身だしなみで美しく見えるように、必ず心がけていることって何かありますか?

私が気をつけているのはお肌のケアですね。私はそもそも見た目で売っていないんですけど、肌と髪の毛がきれいなら健康的で清潔感のある印象になるかなと思ってて。髪の毛は出勤のたびにヘアメイクさんがきれいに整えてくださるので、自分では白くてきれいな肌を保つように努力していましたね。

――お客さまって清潔感ある子が好きですもんね。働いている時、「これのために働いている!」というモチベーションや理由はなんですか?

一つはみんなの前で表彰されることですね。ミーティングとかあると「ミーティングだるいよねー」とか言いつつも内心1カ月の中でいちばん楽しみにしていたイベントでした(笑)。

私は単純な性格なので、小学校のころからみんなの前で名前を呼ばれて賞状をもらうのが大好きだったんです。それは大人になった今も変わらなくて。今の仕事でもやっぱり「一部門でも多くみんなの前で名前を呼ばれたい!」という気持ちが大きかったですね。

あとは「もう昔の生活には絶対戻りたくない」という気持ちです。こんな私を受け入れてくれて、仲良くしてくれる人たちへの感謝を忘れず、必ずいつか恩返しがしたいなと思いながら働いていましたね。

――小さいころからとっても頑張り屋さんだったんですね! ナイトワーク業界で働くようになって、生活水準や気持ちの面など生活にはどんな変化がありましたか?

私はもともと食べ物の好き嫌いもなく、ブランド物にも全然詳しくないんですよね。私じゃ絶対行けないようなご飯屋さんにお客さまが連れて行ってくれたり、私じゃ手が届かないようなブランド物をプレゼントしてくれたり。お客さまのおかげで生活の水準は自然と上がったような気がしますね。気持ちの面では、やっと自分の好きなことややりたいことが見つけられて、昔より明るく前向きになりました!

――自分のやりたいことが見つかるってとっても素晴らしいことですね! ナイトワーク業界で働いていて、いちばんつらかったことはなんですか?

毎日の二日酔いです(笑)。

――ももなさんいっぱい飲まれますもんね(笑)。ナイトワーク業界で働いていて、いちばんうれしかったことや、働きがいを感じるのはどんなときでしたか?

月並みですが、しっかりと良い結果を出せたときです。

誰からも相手にされないどうでもいい存在だった私が、このナイトワーク業界に入って自分の価値ができて、人に必要とされて、人のために役立つことができていると実感することができたのがすごくうれしかったですね。

あとは、私はSNSやWebの指名がとても多かったので、私に会ったこともない方たちがわざわざ私のためにお店に会いに来てくださるのもとても嬉しかったです。

SNSやネットではよく誹謗中傷が問題になっていますが、うまく使えば自分をアピールできて、人の優しさや温かさを感じられるすばらしいツールだと思いますね。

――結果が出せたときは本当にうれしいですよね! ナイトワーク業界で働いたことが、自分の人生に今いい影響を及ぼしているとしたら、どんなことがあると思いますか?

そうですね、視野がとても広がりました。学校や会社だけじゃ絶対に得られなかった価値観や考え方に触れることができて、物事を柔軟に考えられるようになったと思います。

人の生き方に正解はないので、私も含めて自分に合った生き方をみんながそれぞれ見つけられたらすてきだなって思いますね。あとトイレでご飯を食べることがなくなりました(笑)。

――今後の目標や夢はありますか?

今までの夢は結婚して幸せな家庭を築くことだったのですが、叶いそうにないというのと、最近私自身が結婚に向いていないことに気づいたので、いろんな世界でたくさんの人に出会い、学ばせてもらったことを糧に、何か自分で立ち上げたいと思っていますね。

――起業の夢ができたんですね! ナイトワークはいつまで続けていく予定ですか?

ナイトワーク自体はもう辞めている状態に近いんですが、そろそろ完全に卒業しようと考えていますね。

――最後にこれからナイトワークを始めようと思っている女の子に一言アドバイスをお願いします!

ナイトワークは、正直まだまだ偏見の多い職業だと思います。

私自身、OL時代の人たちと接する機会があると、いまだにそれを感じることがあります。

でも、実際きれい事でもなんでもなくて、人を判断するのに学歴や職歴はただの一つの目安にしかなりません。

人生は一度きりだし、ナイトワークに限らず、自分の強い意思で自分が一番好きだと思うことや自分のいちばん輝ける場所を見つけて、後悔のない充実した人生を送ってほしいと思います。