こんにちは!ガルマネ編集部です。

「キャバ嬢」という職業が、かつてのように一部の特殊な人だけが就く仕事ではなく、身近に感じられるようになりました。既に周りにいるかもしれませんが、キャバクラバイトが女子大生の間で人気になっています。

学生でも稼げるバイトとして「キャバ嬢」が人気

旅行やショッピング、飲み会と、遊ぶにもお金がかかるものです。「女子大生キャバ嬢」になれば、学生でも他のバイトに比べて圧倒的に稼げます。実際にキャバクラ店を対象にした調査によれば、店に在籍するキャストのうち、学生の割合は4割を占めたということです。

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引用元:キャバセレクション(キャバクラの実態調査)

そこで今回、ガルマネ編集部ではこの実態に迫るべく、実際に「女子大生キャバ嬢」として働いていたAさんに取材を行いました! かつてAさんは、日本で3本の指に入る某有名私立大学に在学中。大学2年で都内の大手キャバクラチェーンのひとつでキャバ嬢としてデビューし、学業優先のため、週1〜3回勤務という条件をキープしながら、なんとナンバーワンにまで上り詰めたとか。彼女を「キャバ嬢」に駆り立てたものはなにか? 彼女が語る、「キャバクラでしか見られなかったもの」とは?じっさい、どのくらい稼いだのか? いつ、どうして辞めたのか?……知られざる「女子大生キャバ嬢」の秘密、徹底的に聞き出します!

友だちに誘われ、気乗りしないまま体験入店。それでも本入店を決めた理由

Aさんがキャバクラに入店したのは、大学2年生のとき。きっかけは、友だちに誘われたこと。当時、キャバ嬢になりたいとは考えていなかったそうです。

Aさん:友達から「ひとりは怖いからついてきて」と頼まれて、中央線沿線の某駅のキャバクラに体験入店しました。けっこう大手で、新宿とか池袋とか、都内各所に店舗があるような大手チェーン店です。値段設定はわりと安めで、30分で3000〜4000円くらい。1本が数十万のシャンパンもあるとのちに聞いて驚きました。

体験入店ではお店が貸してくれるワンピースを来て、お客さんの席について。お酒を飲みながらお話を聞いて、お客さんが来なければ待機席で座っているだけ。それでもけっこうな額のお給料をもらえて、びっくりしたことを覚えています。

体験入店の期間が終わって、店長に働かないかと誘われました。友だちにはそのとき彼氏がいて、「彼に悪いから」と断ったのですが、わたしはそのときフリーだったし、この仕事内容でこれだけお金がもらえるなら良いなと、入店を決めたんです。

体験入店を機に見つめなおした、自分の「欲しいもの」と「やりたいこと」

当時わたしは実家に住んでいて、学費は親が出してくれていたから、さほどお金に困っているわけじゃありませんでした。それでも、それなりに欲しいものはあったし、やりたいこともあった。体験入店してみて、「キャバクラで働く」という選択肢が自分のなかに生まれて、自分のやりたいことや欲しいものを、ノートにぜんぶ書き出してみることにしたんです。CDや服が欲しいといったレベルのものから、留学したい、大学院に行きたい、就活のときのために貯金をしたい、といったものまで。

そのときは大学2年で、就活なんてまだまだ先の話と捉えていましたが、それでもすこしは将来のことを考えていました。自分が将来どんな道を進むにせよ、たとえば留学や就活でお金がたくさん必要となったときのために備えが欲しかった。いざ必要というときになってバイトしても、遅いでしょうから。

あくまで生活のメインは「大学生活」。 週1〜2回勤務で、月収は50万円超!

キャバクラで働きはじめても、大学生活を優先しました。大学生活一浪して入ったのですが、授業も友だちと過ごす時間も楽しい。だから私のキャバ嬢生活は、あくまで副業というかサブであって、働きすぎて大学生活がおざなりになるのは絶対に嫌でした。出勤は週1〜2回までと決めて、多くても週3回。20時から2時までが勤務時間で、店が終わると運転手さんが自宅まで送ってもらっていました。

キャバクラでの仕事は完全に出来高制で、指名が取れれば取れた分、お給料にプラスされる仕組みでした。もちろん、最初のうちは指名なんて取れなくて、もらえるのは保証されている最低賃金分くらいでしたが、それでも一般的なバイトよりはかなり高額。もしも週5〜6日で入っていれば、もっともっと稼げたんだろうな。

最初の給料日、思った以上にお金をもらえて、それで欲しかったCDを全部、我慢せずに大量に買ったことを覚えています。服を買ったりもしたけど、そういうものはそのうちにお客さんが買ってくれるようになって、自分ではモノを買う必要がぜんぜんなくなりました。私からおねだりしたことは一度もなかったのですが、みんな自発的に買ってくれるんです。だから、お金はどんどん貯まりましたよ。

楽しいことばかりじゃない。それでもキャバ嬢を「続けた理由」がある

とはいえ、もちろん「楽して稼げた」なんて思っているわけではなくて、たいへんなこともたくさんありました。指名が取れるようになると、同僚の女の子からの風当たりが強くなりましたし、ロッカーから私物がなくなったこともありました。店長に相談しても、「騒ぐとよけいにヒートアップするから、なにも言うな」と言われて。

それでもキャバ嬢を続けていたのは、たぶん、おもしろかったからだと思う。それはお金がどんどん貯まるということだけじゃなくて、キャバクラでしか見られないものが、ほんとうにたくさんあったから。たいした熱意もなく始めた仕事だったけど、だから私、キャバ嬢を辞められなかったんだと思います。

今回はここまで。「なりゆき」でキャバ嬢デビューを果たした彼女が、週2回勤務という条件をキープしつつも、経験豊かなキャバ嬢専門の同僚たちを抑えてなんとナンバーワンにまで上り詰めたというのですから、取材して非常に驚きました。

「キャバ嬢になんてなる気はなかったから、いつだってすぐに辞められた」——そんな彼女が、なぜキャバ嬢を続けたのか? インタビュー中編では、彼女がナンバーワンになるまでの経緯、そして彼女の言う「キャバクラでしか見られないもの」——すなわち、彼女をキャバクラに引き留めたものの正体に迫ります!