
キャバ嬢は「稼げる仕事」というイメージ通り、人気嬢なら月収100万円超なんてこともザラにある世界です。若くして稼ぐに越したことはありませんが、どういった目的、用途があるのでしょうか。そして本当に稼げるのか、ガルマネ編集部では、歌舞伎町の有名店・NoirLuxaxe(ノワールリュクセ)の店長、松野氏に、「実際のところ」を聞いちゃいました!
大金を稼ぎたい「明確な理由」がある
まず、キャバクラで働く女の子たちは、どんな理由でキャバ嬢をやっているのでしょうか?
松野氏:リュクセで働く女の子がなぜ稼ぎたいのかといえば、「事業資金を蓄えたい」「キャバ嬢として有名になりたい」「整形したい」など、事情は人それぞれです。
キャバクラ全体を見渡すと、結婚していて家庭がある方や、シングルマザーもけっこういます。そのようなキャストは、「家族を養うためにしっかり稼がなきゃ!」という事情から、強い意志をもって働いています。
いずれにしても夢や目的をはっきりと持っている女の子ばかりです。
彼女たちにとって「大金を稼ぐ」というのは、あくまでゴールに到達するためのプロセスに過ぎません。自分の夢や目的を叶えるためにはどうすればいいか……選択肢はいろいろありますが、そのひとつが「キャバ嬢」なんです。
目標額を稼ぐため、「やるべきこと」はとにかく明確に!
それってなんか素敵ですね。なんとなくキャバ嬢をやっているわけではなく、「したいこと」を明確にもっていて、それを実現するために、前向きにがんばっていて……。もう少しリュクセで働く女の子のことも教えていただけますか。
松野氏:リュクセのキャストは、みんないい子だなと感じます。一人ひとりが魅力的で、「がんばる!」という意識が高い、努力できる子ばかりです。
ノワールリュクセでは、体験入店は基本的に1日。「他店も体入してみて、どの店にしようか迷っているんです」という場合は、もう1日2日体験入店してもらうこともありますが、ほとんどの女の子は、1日体入すれば、本入店を決めてくれますね。
「本入店したい!」となった場合には、まずどのくらい稼ぎたいのか、どのくらいの給料がほしいのか、ていねいにヒアリングします。それもなるべく具体的に、たとえば「1か月でどのくらいの額を稼ぎたいのか」といったように。
そして、「1か月で◯◯円を貯めるためには、週◯回出勤して、◯組くらいのお客さまを呼ばなければいけないよ」と、店の給料システムを含めて細かく説明する。つまり、その子の「やるべきこと」を明確にするのです。 この業界では珍しいことですが、うちの店には、キャストに課される営業ノルマはいっさいありません。「ノルマがあるからがんばらなきゃ」というのではなく、女の子自らの「がんばる!」という気持ちを尊重しています。
「がんばる!」という強い意志を継続して持つことが、人気嬢への近道
女の子の「がんばる!」というモチベーションをキープし、それぞれの目標が達成できるように、店側も支えてくれるのですね!
松野氏:私含めリュクセは、キャバ嬢に求められる最大の資質は、この「がんばる!」という強いハングリー精神だと思います。最近は、「かんたんに稼げそうだから」「◯◯(有名嬢)さんに憧れて」など、ノリで応募してくる子も多いのですが、キャバ嬢で活躍するとまでなると難しいです。
キャバクラには幅広い年齢層、職業のお客さまが来店します。礼儀や気遣いが必要になりますし、どんなお客さまとも話すことのできる知識、豊富な話題、リアクションが求められます。
女の子の「がんばる!」という気持ちこそ、自分が不得意な部分を明確にして改善しようとしてくれます。絶対に人気嬢になる方法はありません。自分で見つけていくしかないのです。
その成長は店にとってなによりの財産になります。
せっかくキャバ嬢になったのに1か月くらいで辞める子もいますが、正直もったいないです。採用されたということは、「キャバ嬢としての可能性」を認められたということ。「継続は力なり」といいますが、続けることで得られることがあるはずです。ここでもやはり、「がんばりたい!」と思う気持ちが問われるわけですね。
「高時給!」「月収100万円超!」といった心躍る宣伝文句は本当のことですが、簡単に稼げるわけではないのですね。軽い気持ちでキャバクラの扉を叩いても、その先はイバラの道となりそうです。必要なのは「頑張る」というポジティブな気持ち。
とはいえ、「努力」というのは本人の意志によるものでしょう。「なぜ、稼ぎたいのか?」「なぜ、キャバ嬢をやりたいのか?」——そのことをあらためて自分自身に問いかけてみましょう。