どんな仕事をはじめるときでも、「何が必要なのかな?」「どんなものを用意したらいいの?」と不安になるものです。例えば昼職であれば、ビジネスツールや文房具など、必要となるものが大体分かりますが、キャバクラでは小物がたくさん必要になることは、意外と知られていませんよね。

さらに、「これを持っているとほかの女の子に差をつけられる!」というような仕事道具も実はたくさんあります。基本的にキャバ嬢同士はライバルでもあるので、これらの情報はそう簡単には教えてくれるものではなく、自分で考える必要があります。

そこで今回は、「初めはどんなものをそろえなきゃいけないの?」「どんなものを持っているとライバルに差をつけられるの?」と思っているあなたに、キャバ嬢として持っていると役に立つ仕事道具11をお伝えしていきます!

仕事道具①ドレス 

第一印象を左右するドレスはチープなものを避ける!

まず、仕事道具の1つ目は「ドレス」です。きれいなドレスを着て働くことができるのは、キャバ嬢ならではの特権。女の子のなかには「スーツじゃなくてドレスを着て働きたいからキャバ嬢になる!」なんていう子もいるほど。

店舗によっては体験入店の女の子に貸し出すための「貸しドレス」があるお店もありますが、貸しドレスはチープでシワシワになってしまったものが多く、実際、「たくさんの人が着た感」が拭えません。さらに、クリーニングにもこまめに出していないお店が多いため、「貸しドレスを借りる」というのは正直オススメできません。

キャバ嬢ドレスは、基本的に「キャバ嬢ドレス専門店」で買うことができます。繁華街にはドレス屋さんがたくさんありますが、今は実店舗でなく通販でも買うことができるので、「初めてで少し恥ずかしい……」というような女の子でも気軽に買うことができますね。

ドレス選びの際には安っぽく見えるものは避けるほうが無難です。通販の場合、1,000~2,000円台で買えるドレスもたくさん売られています。しかし安いドレスはやはりそれなりの理由があり、「生地がペラペラで透けてしまう」「安っぽく見える」というような状態のものが多いです。

さらに、そのようなドレスを着ていると、「安っぽい女の子」と見られがちで、上質なお客さまからの指名を取ることが難しくなるでしょう。男性の方は、仕事相手の着けている服やアクセサリーを見て、その人物像(or人となり?)を洞察することが多いです。特にやり手のビジネスマンや経営者は、相手の腕時計や靴、カバンなどをつぶさに観察する癖がついているのです。当然、キャバ嬢の持ち物も、いつもの癖でチェックしている……そう考えましょう。

そんなビジネスマンや経営者のお客さまをゲットするためにも、一番の仕事道具ともいえるドレスは、ある程度上質なものをそろえておくのがベスト。最近のドレスは上質なものでも、大体1万円前後で買うことができます!

体験入店をすれば、その日に1万円以上のお金が入り、さらにお客さまからのバックが入るお店であればそれ以上もらえることもあります。ぜひ「良いドレス」を着る習慣をつけましょうね。

仕事道具②ポーチ 

自分好みのものを用意すれば個性が出る!

キャバ嬢に欠かせない仕事道具の2つ目に「ポーチ」があります。お店で使うポーチは「店内ポーチ」とも呼ばれ、自分の仕事道具を入れるための大切なもの。ポーチひとつでもお客さまに与える印象はガラッと変わるので、ここもしっかりチェックしておきましょう。

店内ポーチは、クラッチバッグくらいのサイズで、大きすぎないものを選ぶといいでしょう。肩からかけることができると、席の移動の際に両手が自由になるので、便利ですね。自分の持ち物の量にマッチする、できれば小さめのバックを選びましょう。

さらに、店内ポーチもドレス同様、手の届く範囲で良質なものを選ぶのがベスト。売れっ子キャバ嬢が持っている店内ポーチの定番は、ルイヴィトンやCHANEL、イブサンローランなどのハイブランドが主流です。もちろん、初めての女の子はそこまで買う余裕がない子が多いでしょう。

最初は自分の手の届く範囲で良質に見えるバッグを選びましょう。しっかり蓋が閉められるものなら、ポーチの中身をお客さまに見せることなく、上品な女性に見えるのでオススメですよ!

仕事道具③ヒール

高めのヒールは脚長&足細効果が得られる

キャバ嬢の3つ目の仕事道具に「ヒール」があります。ドレスを着る際には、必ずヒールの高いサンダルが必要になってきます。ドレスを着た自分をきれいに見せることができるからです。さらに、脚長&足細効果が得られるという側面もあります。さらに、ヒールを履くことで緊張感が出て、背筋をしっかり伸ばすこともできますよ。

キャバ嬢のヒールの定番は、高さ10cm前後のもの。そして、優れたデザインを選ぶと同時に歩きやすいヒールがベスト。ドレス屋さんや通販、ほかにもおしゃれなお洋服屋さんなどで売られているオープントゥのパンプスもオススメです。

つま先まで覆ってしまうパンプスは、スーツには似合いますが、ドレスの際には重く見えるのであまり似合いません。

パンプスを選ぶときには、つま先が見えるオープントゥを選ぶことで、軽さを演出することができ、ドレスとも合わせやすいです。自分の持っているドレスに合わせて、パンプスやサンダルを何足か持っておくといいでしょう。

仕事道具④ヌーブラ 

ドレスには肩紐見え防止にも効果的「ヌーブラ」が必須!

キャバ嬢の仕事道具の4つ目に「ヌーブラ」があります。最近では普段着の下にもつけるほど、ヌーブラは一般的になりましたよね。

ヌーブラは、キャバ嬢にとって必須ともいえる持ち物です。まとめ買いしている女の子も多く、「ヌーブラがなくなったら生きていけない!」なんていう女の子もいるほど。

ヌーブラの主な効果は、「胸を盛る」ことと、「肩紐見え防止」の2つ。

キャバ嬢ドレスは、胸元が大きく開いたものが多く、胸の谷間がしっかり見えるものが主流です。貧相な胸を見せてしまうと、きれいなドレスを着てもなんだか残念な印象になりかねませんよね。

ヌーブラを着けると、胸が小さい女の子でもしっかり谷間を作ることができます。脇やお腹からお肉を持っていくことで、1〜2サイズくらい変わる女の子もいます。最初はうまく着けられないこともありますが、慣れてくると上手に着けることができますよ。

そして、2つ目の効果である肩紐見えの防止。ドレスを着たときに、「普通のブラをつけて肩紐が見える」というのは、とても安っぽい印象を周囲に与えます。肩紐だけ透明なものに変えるキャバ嬢もいますが、近くで見るとすぐバレてしまい、お客さまにはいい印象を持たれません。

お客さまのためにもヌーブラは必須です。ドレスを着用する際にはヌーブラを活用して、ドレスをきれいに着こなしましょうね。

仕事道具⑤名刺入れ

お店・お客さまに誠意が伝わり好印象を与える

キャバ嬢の仕事道具の5つ目は「名刺入れ」です。キャバ嬢の仕事は、席に着いたあとに「名刺をわたす」ことから始まります。名刺は自分の「顔」のようなもので、名刺交換は相手に自分のことを覚えてもらうための第一歩。

キャバクラの名刺は、写真入りのものからとても凝っているものまで、どの女の子も気合を入れて作っています。そんな名刺をカバンから無造作に取り出すのは、品もなくお客さまにも失礼に当たります。

体験入店のときには、お店の名前だけが書いてある「空名刺」と呼ばれるものがわたされます。そこに自分の名前を書き、それをお客さまに差し出すのです。

体験入店でも在籍中の女の子でも、名刺交換はキャバクラで仕事をする際に必要になります。ぜひ自分のお気に入りの名刺ケースをゲットしてみてくださいね。

仕事道具⑥ハンカチ

ハンカチは2枚用意しておくと上級者に見える⁉

キャバ嬢の仕事道具の6つ目は「ハンカチ」です。

キャバ嬢にとってのハンカチの使い方は2つ。1つは「膝の上に置いて下着見え防止」の役割。そして2つ目は「お客さまのグラスの水滴を拭く」役割です。

キャバ嬢のミニドレスやスーツは、一般的に丈が短いものが多いです。さらに、キャバ嬢は、基本的に座って接客をします。ミニ丈のものを着て座ると、どうしても裾が上がってしまい、足とドレスの間の三角ゾーンから下着が見えてしまいます。

そこにセクシーさを感じる男性もいますが、キャバクラという場所で見せるものではないので、ここは隠しておくのが無難です。「見えそうで見えないところ」に男性はそそられるもの。隠すところはしっかり隠して、男心をくすぐりましょう。

そして、お客さまのグラスを拭くときにもハンカチは必要になります。お酒が入ったグラスは時間が経つとグラスの周りに水滴ができるため、グラスを持ったときにポタポタっとお客さまの服に水滴が垂れてしまうことがあります。それを防止するために、ハンカチは必需品なのです。ハンカチを忘れるとお店にある「おしぼり」でグラスを拭くことになり、ちょっと間抜けなキャバ嬢に見えてしまいます。ハンカチは必ず持っておきましょう。

「ハンカチは1枚しか持っていない」という女の子も多いですが、膝に置くハンカチと水滴を拭くハンカチを分け、2枚持っていると上級者に見えます。さらに、しっかりアイロンがかけられたきれいなハンカチを持っていると、女性特有の清潔感も同時に演出することができますよ。ぜひハンカチは2枚持ちして、ほかの女の子に差をつけましょう。

仕事道具⑦ライター

お店の備品よりも自分の個性を出すライターを用意しよう!

キャバ嬢の仕事道具の7つ目は「ライター」です。たばこを吸わない女の子にとって使うことが少ないライター。でも、自分がたばこを吸わなくてもキャバクラでは必需品です。

「お客さまのたばこに火をつける」こともキャバ嬢の大事なお仕事の1つです。お店の中ではお客さまを、いたれりつくせりの状態でおもてなししなければなりません。たばこを手した瞬間に、スッと火を差し出すのです。

ライターにも100円ライターやジッポー、ターボライターなどさまざまな種類がありますが、それらはキャバクラではできる限り避けましょう。

100円ライターは安っぽく見えてしまううえに、スムーズに火がつかないこともあります。ジッポーもこだわりの強いお客さまの場合にはウケがいいかもしれませんが、女性らしさに欠けてしまうので、避けたほうが無難です。ターボライターは火力が強いため、お客さまの顔に近づけるのは危険です。こちらも避けるのがベストでしょう。

ライターを支給するお店もありますが、ほかのキャバ嬢と被ってしまいなかなか個性が出せません。そこで、自分専用のライターを持っておくのがベストなのです! 細長く女性らしいフォルムのライターも売られているので、自分のキャラに合った可愛く女性らしいライターを探しましょう。

仕事道具⑧マッチ

サッと出せるとかっこいい!こだわりが強いお客さまの心を掴もう

そして、キャバ嬢の仕事道具の8つ目に「マッチ」があります。これは上級者テクニックなので、「ほかの女の子に差をつけたい!」「上質なお客さまから気に入られたい!」という女の子は試してみるのもいいでしょう。

店内で火をつけるのはたばこだけとは限りません。お客さまのなかには、「葉巻」や「パイプ」などを吸うくらい、こだわりが強い人もいます。さらに、たばこでも、ライターよりマッチ派という方も中にはいますよね。そんなこだわりが強いお客さまにもマッチでさっと対応することができると、「この女の子はほかの子とは違うな!」と興味を持ってくれる可能性が高まります。

こだわりが強いお客さまは一見面倒くさい人に見えても、実は将来の「太客」になってくれたり、何回も根強く通ってくれたりと、長い付き合いのお客さまになることが多いのです。そんなお客さまに、笑顔でさっと対応できるのは上級者の証といえるでしょう。ぜひ、ライターだけでなくマッチもカバンに忍ばせてみてくださいね。

仕事道具⑨ストッキング

肌色がおススメ! お店で買える場合もある

キャバ嬢の仕事道具の9つ目に「ストッキング」があります。仕事をする際に必要になってくるのでしっかりチェックしておきましょう!

ストッキングは、10代の女の子にはあまり馴染みのないものかもしれません。「まだ若いから!」と生脚で勝負したい女の子も多くいるのではないでしょうか。地方店では少ないですが、実は、有名店や高級店になると「ストッキングは女のたしなみ」として義務付けられていることが多いのです。

ストッキングは、自分の脚をきれいに見せてくれるとても重要な仕事道具。そのなかでも色は「肌色」をチョイスしましょう。黒のストッキングは、暗い印象になってしまうためお店では基本NG。お店によっては履けるところもあるので、事前にチェックしておきましょう!

そして、ストッキングは500円ほどでお店(キャバクラ)で買うことができます。ストッキングはとても伝線しやすく、特につま先やふくらはぎは気付かないうちに伝線していたりするもの。さらに、脱ぎ着の際に、お尻や腰の部分を破いてしまう女の子も多いでしょう。

伝線したストッキングはそのまま穿かず、気付いたときに穿き替えるのがエチケットです。営業中でもお店で買うことができるので、ストッキングの伝線はしっかりチェックしておきましょうね。

仕事道具⑩タブレット菓子

話題作りやお口直しに! サッと出せると上級者に見える

そして、仕事道具の10は「タブレット菓子」です。フリスクやミンティアなどのタブレット菓子は、コンビニで売られているのをよく見ますよね。タブレット菓子を食べるキャバ嬢はとても多いです。特にたばこを吸うキャバ嬢は、口臭を気になければならないので、自身の口臭ケアのタイミングでお客さまにもタブレット菓子をさっと出してあげると、好感度は上がりますよ。

ほかにも、口がちょっとさみしいとき、話題に困ったときなどに、「これ食べます?」なんて差し出すこともできます。フードを食べたあとのお口直しにも利用できますね。タブレット菓子は、フリスク以外にミンティアも味の種類が多く、話題作りしやすいのでオススメです。ぜひあなたのお気に入りのタブレット菓子を見つけてくださいね!

仕事道具⑪ペン

名刺の裏に秘密のひとことを添える! お客さまに覚えてもらう上級テクとは

キャバ嬢の仕事道具の11は「ペン」です。キャバ嬢にとって、ペンも必須の仕事道具です。キャバクラでの使い道は、空名刺に名前を書いたり、ボトルのネームに名前を書いたり、お店によってはドリンクのオーダーを付箋に書いてわたすところもあります。

ペンを貸してくれるお店が大半ですが、ライター同様、それではほかの女の子と差がつかず、お客さまに「おっ!」と思わせるこができません。できれば自分専用のペンを用意することをオススメします。

さらにペンを使った上級テクニックとして、「名刺の裏にひとこと添える」というワザがあります。これは、とある売れっ子キャバ嬢のテクニックですが、新規のお客さまに名刺をわたし、そのあと、そのお客さまだけに向けたひとことメッセージを名刺の裏に書き添えるのです。

そして「あとで読んでね!」とわたすだけで、お客さまはその女の子のことを忘れることができなくなり、指名につながるという上級テクニック。現にこのテクニックを使ったキャバ嬢は、今でもNo,1に輝いています。ぜひこのテクニックを真似してみてくださいね!

お店での持ち物に気を配ってほかの女の子に差をつけよう!

今回は、「キャバ嬢の仕事道具」についてお伝えしました。「意外とそろえる物が多いなあ」と感じた方も多いのではないでしょうか?

キャバ嬢はちょっとした持ち物への気遣いと持ち物を使ったテクニックで、ほかの女の子にグッと差をつけられるものです。そして、差をつけた分だけ、自分の売上にも反映してくる面白いお仕事なのです!

ぜひ自分の持ち物にこだわって、キャバ嬢の仕事をこなしてみてくださいね!