求人サイトやお店のHPなど、ナイトワークの入り口はさまざま。その方法の一つに、スカウトマンによる紹介入店があります。

ナイトワーク業界で働こうと決心しても、お店選びやその後の生活に不安もあるのではないでしょうか。そんなときはナイトワーク業界について、きちんと教えてくれる人が身近にいると安心です。そこで頼りになるのがスカウトマン!

今回は、そんな仕事選びのプロフェッショナルであり、ガルマネのお仕事コンシェルジュとしても参加しているスカウトマンの山崎さんに、ナイトワーク業界の裏事情について聞いてみました!

健全なお店・そうでないお店は見分けられるが、紹介が安全! 万が一のときはスカウトマンに助けてもらおう

――正直、ナイトワーク業界って怖い人がやってるお店が多いんじゃないかというイメージなんですけど、実際はどうなんですか?

山崎●あ~、そういうイメージありますよね。歌舞伎町にはいろんな店があるので、なかにはそういう店もあるかもしれないです。でも、うちの会社や僕が紹介するようなお店は全然そういうことないですよ。

――健全なお店かどうかの違いって、初心者でも見分けがつきますか?

山崎●見分け方のひとつは、警察を通して風俗営業許可をもらっているかどうかですね。許可を取ってるお店は深夜1時までしか営業できないので、それ以降営業しているお店は法律を破っているということになります。

――なるほど。営業時間をチェックするのも大事なんですね。もうひとつ、一度ナイトワークで働いたら昼のお仕事に戻れないんじゃないかという不安を持つ女の子も多いと思うんです。

山崎●もちろん、昼の仕事に戻る子もいますよ。夜の仕事はお金は稼げるんですけど、ストレスが溜まる子は溜まっちゃうので、昼に戻るっていう子もいたり。昼に戻るからといって、連絡を取らなくなるわけでもないですし、「また困ったときに声かけてね」っていう感じにしてます。

――やめたいと思ってもやめさせてもらえないというようなことは?

山崎●お店が忙しい時期だったり、人手不足だったりすると、あるかもしれないですね。でも、心配されているような怖い人に脅されて…みたいなのはほとんどないと思います(笑)。

――でも脅されるわけではなくても、やめたいときにやめられないのも困りますね。

山崎●そういうのを防ぐためにも、スカウトマンと女の子のやりとりが大事になってくると思います。お店でトラブルがあったときとか、女の子が言いづらいことを代わりにお店に話すのも僕らの仕事なので。

――そういうお店との交渉ごともスカウトマンの方がやってくれるんですか。

山崎●そうですね。そういう交渉ごとがどれぐらいできるかというのは、スカウトマンとしていちばん大事なところになると思います。

スカウトマンはナイトワークで働く女の子の味方! 健全なスカウトマンとの出会いが将来を大きく左右する

――気になるのが、ナイトワーク関係はたくさん稼げる分、税金もかかるじゃないですか。女の子たちってどうしてるんですか?

山崎●女の子は個人事業主になるので、確定申告をしてると思います。僕の場合は知り合いの税理士を紹介して、家を事務所や衣装ルームにするとか、日々の経費、例えばタクシー代とか、お客さんとの食事代、ドレス代、ヘアメイク代など全部経費になるので領収書を集めてもらう、というような指導をしています。

――スカウトマンの方ってそういうところまで教えてくれるんですね!

山崎●いや、僕の場合はそうですけど、基本スカウトマンはそこまで知識がないと思います(笑)。

――なるほど。もうひとつ、東京の場合エリアによって女の子やお客さんの特色が違う気がします。

山崎●そうですね。エリアによって、女の子のカラーも違うし、時給も違ってきます。大きなエリアで分けると、歌舞伎町、六本木、銀座があります。20代のころは歌舞伎町で働いて、ママさんになりたい子や水商売をずっとやっていく子が30歳を越えて銀座に移っていくという流れが多いですね。

――六本木はどういう子が働くんですか?

山崎●芸能関係の仕事をしている子が副業としてやってることも多いと思います。プロダクションに所属していると働く場所の指定があったりもするので。

――ビジュアルに自信のある子が働く場所なんですね。お客さんの層も変わってきますか。

山崎●変わりますね。銀座はステイタスで飲んでるお客さんが多いので、大企業の社長さんなどが多いですし、六本木は芸能人やIT関係の社長さん。歌舞伎町は社長さん関係も来るんですが、いろんな客層が集まる場所だと思ってもらえれば。飲ませる客も多いですけど、水商売に慣れるには歌舞伎町がいちばんいいかもしれませんね。

――女の子は最初から希望のエリア、お店で働けるものなんですか?

山崎●実は、最初から希望どおりのお店で働くのは難しいんですよ。エリアごとにランクがあって、時給がいいエリアはランクの高い女の子じゃないと受からないんです。だから、水商売の経験が少ない子は違うエリアからスタートすることを提案します。

――女の子のランクを厳しく見極めるんですね。

山崎●はい。受からないお店は最初から紹介しません。落ちるという経験自体が女の子の気持ち的にストレスになると思うので。理想のお店があったとしても、まずは女の子のレベルに合ったお店を紹介して、実績を積みながらステップアップするプランを立てます。

――本当に、スカウトマンとの出会いって大事なんですね。

山崎●そうですね。できるスカウトマンは女の子の間の口コミで広がるので、誰かの紹介でいいスカウトマンに出会えることもあると思いますよ。